社会
Posted on 2023年10月02日 09:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<多血症>進行すると目の充血高血圧の症状も!?

2023年10月02日 09:55

 健康診断で「血液が濃い」と指摘された経験はないだろうか。もし該当していれば、血液中の赤血球の濃度が高くなる「多血症」という病気の可能性がある。

「多血症」は、頭痛やめまい、耳鳴り、顔面の紅潮などの症状があるが、自覚症状がなく、健康診断での採血検査によって発見されるケースが多い。病気が進行して赤血球数が大きく増加すると、皮膚が赤くなる、目の充血、高血圧といった症状も現れる。

「多血症」は「絶対的赤血球増加症」と「相対的赤血球増加症」に分類される。前者は、赤血球数自体が増えている状態を指す。原因によって「真性多血症」と「二次性赤血球増加症」に分けられる。

「真性多血症」は、血球を作る造血幹細胞に異常が発症して、赤血球が増えてしまうのだ。日本において「真性多血症」の発症率は、10万人に2人で、50~60代の男性に多く見られるという。

「二次性赤血球増加症」は、高地滞在や心臓疾患、肺疾患や喫煙などが原因で、造血ホルモンである血中エリスロポエチンの濃度が高くなり、赤血球が増える。マラソンなど長距離走の選手が行う高地トレーニングは、このメカニズムを利用して、赤血球を増やし、体の酸素運搬能力を高めている。

 一方、後者の「相対的赤血球増加症」は、赤血球数自体は増えていないが、血液中の水分量が減っているため、相対的に血液中に占める赤血球の量が増えているケースを指す。脱水やストレス、喫煙習慣などが原因で引き起こされるため、生活習慣の改善を意識することで予防効果が期待できる。

 もし、健康診断で「多血症」の可能性を指摘された際は、内科や血液内科を受診して詳しい検査が必要である。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年10月27日 14:45

    「本格復帰に向けた観測気球を兼ねているのでしょう」こう話すのはさる芸能ジャーナリストだ。10月26日に開催された東京国際映画祭のレッドカーペット。雨が降りしきる会場で報道陣や観客の目をひと際引いたのが、女優の永野芽郁である。主演とプロデュー...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年10月29日 11:30

    今年のお笑い賞レースは10月17日に「キングオブコント」が終わり、あとは11月1日の「NHK新人お笑い大賞」、そして12月の「M-1グランプリ」を残すのみ。賞レース番組では審査員の採点、コメントが大きくクローズアップされるが、その責任の重さ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年10月29日 15:45

    前巨人2軍監督・桑田真澄氏の次男でタレントのMattから「性被害を受けた」として、一昨年から今年にかけて、警視庁に複数の被害届が提出されていたと「週刊文春」が報じている。それによると、1人目の被害者は今年1月、都内でMattと美容系インフル...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク