社会
Posted on 2025年10月29日 16:00

出没!北海道警が警告発信「熊様の動物に注意」で起きた「ちょっと余計な騒動」

2025年10月29日 16:00

 全国でクマ出没被害が相次ぐ中、北海道警察防犯情報発信室によるX投稿が、思わぬ形でクローズアップされることになった。通報文に記された「熊様(くまよう)の動物」という表現だ。

〈【熊様の動物の目撃】令和7年10月23日午後3時頃、札幌市南区南沢付近で、熊様の動物を目撃したという通報がありました。警察官等が現場付近を警戒していますが、十分注意してください。また、熊を目撃した場合は110番通報をお願いします。#ヒグマ #熊〉

「熊様」と表記されると、字面的にはなにやら「クマが人間より偉い存在になったのか」と勘違いしてしまいそうだが、要するに「熊のように見える動物」 という意味。警察や自治体の一部で用いられる専門的な表現なのだが、2023年にも同様の混乱が起きており、当時は函館災害情報の公式Xが、次のように説明している。
〈上記は「くまようのどうぶつ」と読み、「熊とは断定できないが、熊のような動物」という意味です〉

 つまり「熊とは断定できない段階」での表現として用いられているわけだが、誤読されやすいのは事実。「熊のような動物」ではダメなのか、と思ってしまう。

 をういえば先般は、こんなこともあった。訃報に使われる「無言の帰宅」という投稿がSNSで拡散され、「帰宅した」と受け取った人々が無事を喜ぶコメントを次々と投稿したのだ。日本語には婉曲的あるいは奥ゆかしい表現が多々あり、読み手が思わず迷ってしまうケースも。
 
 クマ被害が深刻化する今、求められているのは「確実に伝わる表現」だ。今回の「熊様」騒動は、日本語の難しさと、発信者に求められる意識の変化を浮き彫りにした…というは言いすぎか。

(ケン高田)

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