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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」新山響平が機動型の挑戦を撃破する

「豊橋記念」◎新山響平/○深谷知広/▲佐藤慎太郎/△稲川翔

 大舞台の決勝戦で明暗を分けた2人のマッチアップは、これ以上ないほどバンクを沸かせることになる。

「豊橋記念」(9月28日㊍〜10月1日㊐)は、GⅡ青森共同通信社杯の覇者と準優勝選手が参戦する。ここも再びマッチアップ濃厚だが、追い込み選手にはベテランのレース巧者がそろう。ゴール前の攻防は見モノになりそうだ。

 共同通信社杯決勝戦は単騎で2着と涙を呑んだ新山響平。ここは何度も連係している佐藤慎太郎との北日本ラインとなり、スピード自慢の機動型の挑戦も受けることになるが、ホームから先頭に立ち、今年の記念初Vを飾るとみた。

 共同通信社杯で優勝した深谷知広だが、特別を制したのは14年松戸サマーナイト以来、実に9年ぶりのことだった。豊橋はかつてのホームバンクで、ファンにとっては断然のイチオシ選手。その声援をパワーに変えて、新山に肉薄する。

 あとは、新山の後位で脚をためる佐藤と、稲川翔の自在戦を警戒したい。

「練習で長い距離を踏むようになった」という松本貴治が、上位陣の一角に食い込んできた。西武園オールスター決勝戦8着はその成果で、印は回らなかったが町田太我とともに勝ち上がれば、一泡噴かせるシーンも十分ある。

【大穴この1車】

 内藤宣彦(秋田・67期)。

 S1に6人しか在籍していない50歳オーバーのベテラン選手の中で最年長(52歳)の内藤は、S級戦で今年すでに2度優勝している。そのうえここ5場所中4場所で万車券を演出。それも最終日に強く、前走の静岡(⑥⑤②)、8月の前橋(⑥④①)、オールスター(⑨④⑤③)はすべて1万円超。完全優勝を飾った8月の青森では準決勝2万円超、決勝戦は3万円超と連発した。記念の4月武雄(③④③❽)では好配当は不発だったが、ここは2発あってもおかしくない。

【狙い目の伏兵3人】

 藤井侑吾(愛知・115期)は、7月の名古屋記念(②⑨①①)のように地元地区は好走している。予選を突破すれば勢いに乗る。

 アマチュアで活躍し、121期では5月に3人目で特昇した東矢圭吾(熊本・121期)が順調に伸びてきている。8月にはGⅢ京王閣(②④⑧⑤)と準決勝に乗った。主導権を取っての押し切りがある。

 東勢では、オールスターでGⅠ初出場を果たした山田雄大(埼玉・117期)が好調だ。5月宇都宮記念(③③②❽)が光り、その再現も期待できる。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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