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記事全文を読む→イスラエル諜報機関「モサド」がハマス強襲に壮絶「倍返し」
窮鼠猫を嚙む! 圧倒的火力を誇るイスラエルへの強襲テロを敢行したイスラム主義組織ハマス。一方、「最強」と名高い諜報機関「モサド」は世界に赤っ恥を晒した。果たして、汚名返上を期す秘密組織はどう出る?
正式名はイスラエル諜報特務庁。米CIA、英MI6と並び、対外諜報活動や特務工作に当たるこの組織は通常、ラテン文字の頭文字を取って「モサド」と呼ばれる。過去の実績から「最強・常勝」の諜報機関としての呼び声も高い。
スパイ組織に詳しい、国際ジャーナリストの山田敏弘氏はこう評価する。
「首相直轄のモサドは、国のためなら何でもやる。天敵イランが進める核開発の中心を担う科学者を暗殺したり、イランの極秘倉庫を急襲して核開発に関わる資料を大量に盗み出すなど、やることに容赦がない。だから『最強』であり『最凶』の組織でもあります。またその成果を首相が発表すれば、国民は拍手喝采を送る。その様はちょっと普通の感覚じゃないな、と思うほどです」
ところが今回、ハマスのイスラエル襲撃を未然に防ぐことができず、その「最強神話」が揺らいでいるのだ。現時点で、モサドがハマスを過小評価したこと、通信傍受やスマホの盗聴などデジタル諜報に偏ったことで、ハマスによる人づて「アナログ作戦」がかえって奏功したことなどがその原因に挙げられている。しかし、前出・山田氏は疑問を呈する。
「確かに今のデジタル社会でその偏りはあったのかもしれない。ですがモサドがその実力を誇ってきたのは、『HUMINT(人的情報収集)』能力に優れてきたからです。いくらハマスがアナログ作戦に徹したとしても、モサドはあらゆるところにスパイを潜らせているので、その動きが察知できなかったはずがない。また、イスラエルの情報機関には、モサドの他に、国内治安担当のシンベト(総保安庁)、軍事関係担当のアマン(参謀本部諜報局)があり、アマンの8200部隊というところはスマホやパソコンのデジタルだけでなく、有線の電話のアナログ通信手段まで、ハッキングや盗聴を行うことができる」
約500人の死亡者を出したガザ病院爆撃の直後、イスラエル側は「イスラム聖戦の誤射」としてハマス工作員のものとされる音声会話を公開した。
「つまり、モサドは仕事をしていたが、極右ネタニヤフ政権で国内政治が混乱し、情報に対し適切な政策や対策につなげられなかった可能性が高い」(前出・山田氏)
昨年末、山田氏がモサドの元工作部門幹部へインタビューした際「23年にはネタニヤフ首相の極右政権がイランと揉めるだろう」という発言を引き出している。現在はイスラエル対ハマスの対立だが、今後、ハマスの背後にいるとされるイランにまで戦争が拡大することを、国際社会は懸念している。表面上の形は違えど、同じ構図となるわけだ。
この先のモサドはどう反撃するのか?
「まずは海外にいるハマスの幹部の暗殺などが考えられます。いかにもモサド流の報復といったところでしょうか。次にイランは今年中にも核兵器の開発に成功するのではないかとみられています。核の問題にこじつけてイランの核開発関係者や軍関係者に危害を及ぼすということも考えられます」(前出・山田氏)
失地回復を期す「モサド」の倍返し報復で、中東の流血はやみそうもない。
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