10月21日に放送されたコント日本一を決める「キングオブコント2023」(TBS系)の平均世帯視聴率が8.3%(関東地区)だった。これは昨年から1.4ポイントダウン、一昨年の12.4%から4.1ポイントの下落となる。
決勝では結成7年目のお笑いコンビ「サルゴリラ」が、史上最多となるエントリー総数3036組の頂点に立ち第16代キングに輝いたが、一部視聴者からは不満の声が上がっていた。
お笑いライターが語る。
「今年はVTR後にコントが始まらないなど進行に不手際があり、『なんなん!?』と司会のダウンタウン・浜田雅功がスタッフにブチギレ。仕舞にはアシスタントの日比麻音子アナが『これ全部入りきるんですか?』と時間の不安を露わにすると、浜田は『入れましょうって、イヤラしいこと言うな!』などとまさかの下ネタで返し、お茶の間を凍りつかせるような場面もありました。今はコア視聴率(男女13~49歳)が重視されているとはいえ、回を追うごとに全年齢の世帯視聴率が落ちていることは放置はできない。来年が思いやられます」
加えて番組の「演出」に対しても疑問の声が上がっている。審査員の後ろのひな壇席まで赤いTシャツを着た若い女性で埋め尽くされ、「女性をお飾りにしている」という指摘まで出ているのだ。
「若い女性を起用するのは、高い笑い声がスタジオに響くことで番組が盛り上がりやすくなることと、単純に見栄えがよくなるからでしょう。しかしこのご時世、特段『女性向け』というコンセプトがないお笑い番組で女性だけというのはバランス感覚がない。例えば、敗退した芸人を呼んで勝ち抜いた芸人への反応を見たいというお笑いファンの方が多いんじゃないでしょうか。グタグタの進行も含め来年への改善点となるでしょう」(テレビ誌ライター)
お笑いファンの間ではまだまだ注目度が高いだけに、次回は時代に合った演出とテキパキ進行を期待したい。
(ケン高田)