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大山悠輔を4番で使い続ける「岡田阪神」のアマ野球界ダントツ人気の好循環

 阪神が4番・大山悠輔のサヨナラ打で2勝2敗のタイに持ち込んだ日本シリーズ第4戦(11月1日)。

 9回、2者連続敬遠で迎えた打席はいつも以上に「打てば神様、打たねばボロカス」の場面だったが、意地を見せた一撃だった。「重圧はいつでもありますから。いつも通りです」と冷静を強調していたが、

「シーズンでは食事も通らずバナナだけの時というある日もあったそうです」(阪神担当記者)

 この大山、今季でようやく「阪神の4番」として完成しつつある。最高出塁率のタイトルを獲り、2009年の金本知憲氏以来となる全143試合を四番として出場。長いチームの歴史でも史上5人目。物干し竿の藤村富美男氏から始まり、カークランド、掛布雅之氏、そして金本氏と錚々たるメンバーに今季、大山が加わったのだ。

 振り返れば2016年のドラフト1位指名時、その瞬間に「なんで大山?」というどよめきが会場に流れた。関東圏の茨城出身ということもあり、本人は屈辱の中での入団だったが、それでも逸材は逸材。

「手を差し伸べたのは歴代の監督で、『体を作れ!』と2軍スタートを通告した金本さん、二軍監督だった掛布さんには打撃フォームを直してもらった。そし岡田さんにも就任早々、マンツーマンで何度も指導されていました」(阪神担当記者)

 大山本人にも「こんな自分を使い続けてくれた監督、コーチの皆さんには感謝しかありませんから」と話す性格の良さもある。

 そして何と言っても、阪神にとって18年ぶりの出場となった日本シリーズで「3番・森下翔太(22年)、4番・大山、5番・佐藤輝明(20年)」のクリーンアップ全員が「ドラフト1位」で獲得した選手だ。

「アマ野球界でのダントツ人気が実は阪神なんです。しっかりドラフトで入れた選手を育ててくれる球団になったと、これまでの阪神ではありえない評価です」(アマ野球担当記者)

 岡田彰布監督は開幕前に「4番大山」を決めた理由を「あいつ(大山)の周りにはいつも選手が慕って集まってくるからな」と話していた。大山はその期待に5戦目以降も応えられるか。

(小田龍司)

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