スポーツ

柱谷哲二が熱弁!J1目前「東京ヴェルディ」の今あるべき姿

 オフトジャパンのキャプテンで「闘将」と呼ばれた柱谷哲二氏が、前園真聖氏のYouTubeチャンネルで、1993年のJリーグ開幕時の思い出を語っていた。

 柱谷氏は開幕前後をはっきりと覚えており、

「プロは野球と相撲しかない時代。そこにサッカーが入るのは嬉しかったし、同時に責任感もあった。Jリーグを成功させるために必至に勝負する姿を見せないといけない。観客も増えた。日本リーグ時代なんて、雨が降る中で水曜日に等々力陸上競技場で行われた日産対読売の試合で観客は500人。みんな選手の友達や奥さん、子供なので全員知っていた。それと比べるといい時代になった」

 と当時を振り返った。

 開幕戦、ヴェルディ川崎対横浜マリノスの試合も忘れられないと柱谷氏。

「前の日から気持ちが高ぶって眠れない。試合当日、東京プリンスホテルから国立競技場に向かうと、人が何重にもなって並んでいた。国歌斉唱をTUBEの前田亘輝さんが行い、選手みんなで一緒に歌った。前田さんはキーが高く、都並敏史さんがそのキーで入ったので、声がおかしかった。それでリラックスできた」

 初年度と2年目リーグチャンピオンに輝いたヴェルディ川崎は「東京ヴェルディ1969」と名前を変え、現在はJ2に所属している。J1に復帰するにはどうしたらいいか聞かれた柱谷氏は、

「J2にいたヴェルディを僕とラモスさんでJ1に上げたが、1年でJ2に落としてしまった。今はヴェルディの魂とかそこばかり言われているが、選手は変わっている。過去は大事にしてほしいけど、新しくしていかないと。過去のヴェルディを追い求めても無理。今の予算の中で何がベストなのかと突き詰めていかないと上がれない。今年は新しいヴェルディを作ろうとしたからいい位置にいる(3位でJ1昇格プレーオフに進出)」

 だが、全てのチームがJ1を目指す必要はないのではないかと、こう訴えた。

「J2のチームを数多く指揮したが、予算が少なくて大変だった。スポンサーの数は少ないし。地域密着ですこしずつ出し合って、それで優勝というのはちょっと待ってよと。すべてのクラブが優勝を目指すのではなく、地域に根ざして活性化をさせるクラブがあってもいいと思う。自分の街にプロのクラブがあるのは誇り」

 貴重な経験を活かすためにも、柱谷哲二氏には再びどこかのチームで指揮を執ってほしいものだ。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ