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今週は中京でチャンピオンズカップが行われる。日本競馬のダート界は層が厚く、かつてない充実、隆盛をみせている。
11月、北米の競馬の祭典・ブリーダーズカップ(クラシック)に、ドバイワールドCを制した日本のエースとも言えるウシュバテソーロが挑戦。コース形態の違いに本来の競馬ができず5着に敗れてしまったが、それでも大差はなく、まともならと惜しまれる内容だった。
そのウシュバテソーロに代わってデルマソトガケが2着に頑張り、面目を保ったが、前走のケンタッキーダービー(6着)の経験を生かしての見事な走りだった。7番人気だったことでもわかるとおり、デルマソトガケは主役という立場ではなく、太刀持ち、露払いという存在であることを思えば、ダート界世界最高峰でのこの日本馬の健闘ぶりは大いに称えられていい。
その日本馬のダート最強馬を決める一戦だが、デルマソトガケの次走は未定、ウシュバテソーロは遠征帰りで間に合わず、帰国初戦は暮れの東京大賞典が予定されている。そしてもう1頭、忘れてならないのが、7戦無敗の南関東三冠馬ミックファイアだ。デビュー以来、土つかずの快進撃を続けている地方の雄だが、前走のダービーグランプリのあと、体調を崩してこのGⅠを自重することになった。まともな状態で臨んできたのであればと思うと、残念でならない。
というのも、曾祖母はオールアロング。420キロ台の小兵だったが、第2回ジャパンCに挑戦し、ハーフアイストのアタマ差2着。そのシャープな末脚には魅了されたもので、そのあと凱旋門賞を皮切りにGⅠ4連勝を成し遂げた女傑だ。
その血を受け継いだ馬は日本に何頭もいたが、ミックファイアは血統のよさを遺憾なく発揮しており、来春以降は海外を含め、ダート界を席巻するのではないかと思えてならない。
そうした強豪馬たちが出てこないのであれば、フェブラリーSを勝ち、休み明けの前走、南部杯を圧勝したレモンポップの独壇場となるのだろうか。
一抹の不安があるとすれば、典型的なマイラーであり、1800メートルは初めての距離ということ。前走の圧勝劇から200メートルの距離延長も問題なしとみるべきかもしれないが、その前走は休み明けでのもの。レースでペースが緩くなった際、テンションが上がって折り合いを欠く場面がありやしないか、懸念材料もある。
いずれにしても、見応えある激しい競馬が展開されることは間違いないが、穴党としてはレモンポップを本命視するわけにはいかない。期待を寄せたいのは、グロリアムンディだ。
前走は韓国に遠征し、コリアCではクラウンプライドに大差をつけられ完敗を喫したが、休み明けで本来の姿になかったまで。まだ見限るわけにはいかない。
周知のように中京コースは〈2 0 0 1〉と得意とするところで、陣営としてはハナからここを目標にしてきた。今回も休み明けとなるが、この中間は大幅な良化ぶりを見せており、1週前の追い切りも軽快でリズミカルだった。
「ひと息入ったが、去年(2番人気12着)より、はるかにいい仕上がり。ヒケは取らないと思っている」
と、厩舎関係者が口をそろえるほどだ。 母系は欧米の一流血脈でタッソー(米2歳王者、BCジュヴェナイル)など近親、一族に活躍馬も多く、母は芝の短距離馬だったが父キングカメハメハの影響が強く、距離の不安もまったくない。というか1800メートルは〈2 2 0 1〉で得意と言っていい。
鋭い末脚が身上で、先行馬が多いここは展開も向きそう。名手ルメール騎手とのコンビも魅力で、大きく狙ってみたい。
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