社会

アメリカと中国が開発「AI砲弾&AI核弾頭兵器」が人類を死滅させる「制御不能の最終核戦争」の現実味

 11月末、アメリカの国務長官などを務めたヘンリー・キッシンジャー氏が、コネティカット州にある自宅で、100年にわたる生涯に幕を下ろした。

 キッシンジャー氏はニクソン政権下の1969年に、国家安全保障担当の大統領補佐官に就任。のちのフォード政権でも、冷戦下の対ソ外交などを取り仕切る国務長官として活躍し、1973年にはベトナム戦争を停戦に導いた功績などで、ノーベル平和賞を受賞している。

 国務長官退任後も「キッシンジャー秘録」などの回顧録などを通じ、稀代の外交官としての哲学や警告を、全世界に向けて発信。中でも晩年のキッシンジャー氏が深く憂慮していたのが、AI(人工知能)兵器の暴走による終末核戦争だった。

 実は今、キッシンジャー氏が警鐘を鳴らしていた人類の終末、新約聖書の「ヨハネ黙示録」にも暗示されているハルマゲドン(世界の終わり)が、現実的な危機として急浮上してきている。AI兵器に詳しい軍事アナリストが指摘する。

「事実、アメリカでは今、GPS(全地球測位システム)の助けを借りなくとも、AI自らの判断で標的を破壊する新たな砲弾の開発が、急ピッチで進められています。一方、アメリカと敵対する中国も、AIが搭載された新たなレーザー誘導砲弾や無人攻撃機の実用化計画に乗り出すなど、開発競争が全世界で激化している。しかも、これらAI兵器の開発や使用を制限する国際規範は目下、未整備状態で存在しないのです」

 中でも大きく懸念されているのが、核弾頭を搭載したAI兵器や、核ミサイルをコントロールするAI兵器システムなどが、制御不能に陥るケースだ。軍事アナリストが続ける。

「AIが自らの判断で敵を殲滅する兵器は『自律型致死的兵器システム(LAWS)』と呼ばれています。兵器名に『自律型』とあるように、驚異的な学習能力を持つLAWSには『自らの意思を獲得して攻撃を仕掛ける』という危険性が大いに存在する。こうなれば、人間による制御は不可能となります。例えば、米中露のLAWSが核による応酬を繰り返し、人類が死滅したのちも核戦争を続ける、という局面すら考えられるのです」

 SF小説やSF映画で描かれてきた地獄絵が、現実のものとなりつつあるのだ。

(石森巌)

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