社会
Posted on 2023年12月06日 05:58

アメリカと中国が開発「AI砲弾&AI核弾頭兵器」が人類を死滅させる「制御不能の最終核戦争」の現実味

2023年12月06日 05:58

 11月末、アメリカの国務長官などを務めたヘンリー・キッシンジャー氏が、コネティカット州にある自宅で、100年にわたる生涯に幕を下ろした。

 キッシンジャー氏はニクソン政権下の1969年に、国家安全保障担当の大統領補佐官に就任。のちのフォード政権でも、冷戦下の対ソ外交などを取り仕切る国務長官として活躍し、1973年にはベトナム戦争を停戦に導いた功績などで、ノーベル平和賞を受賞している。

 国務長官退任後も「キッシンジャー秘録」などの回顧録などを通じ、稀代の外交官としての哲学や警告を、全世界に向けて発信。中でも晩年のキッシンジャー氏が深く憂慮していたのが、AI(人工知能)兵器の暴走による終末核戦争だった。

 実は今、キッシンジャー氏が警鐘を鳴らしていた人類の終末、新約聖書の「ヨハネ黙示録」にも暗示されているハルマゲドン(世界の終わり)が、現実的な危機として急浮上してきている。AI兵器に詳しい軍事アナリストが指摘する。

「事実、アメリカでは今、GPS(全地球測位システム)の助けを借りなくとも、AI自らの判断で標的を破壊する新たな砲弾の開発が、急ピッチで進められています。一方、アメリカと敵対する中国も、AIが搭載された新たなレーザー誘導砲弾や無人攻撃機の実用化計画に乗り出すなど、開発競争が全世界で激化している。しかも、これらAI兵器の開発や使用を制限する国際規範は目下、未整備状態で存在しないのです」

 中でも大きく懸念されているのが、核弾頭を搭載したAI兵器や、核ミサイルをコントロールするAI兵器システムなどが、制御不能に陥るケースだ。軍事アナリストが続ける。

「AIが自らの判断で敵を殲滅する兵器は『自律型致死的兵器システム(LAWS)』と呼ばれています。兵器名に『自律型』とあるように、驚異的な学習能力を持つLAWSには『自らの意思を獲得して攻撃を仕掛ける』という危険性が大いに存在する。こうなれば、人間による制御は不可能となります。例えば、米中露のLAWSが核による応酬を繰り返し、人類が死滅したのちも核戦争を続ける、という局面すら考えられるのです」

 SF小説やSF映画で描かれてきた地獄絵が、現実のものとなりつつあるのだ。

(石森巌)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク