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沖縄の正月は雑煮とおせちではなく「ケンタッキーフライドチキン」というのは本当か

 2023年から2024年に変わり、正月には多くの人がおせち料理やお雑煮を食べたことだろう。ところが沖縄では昔から「お祝いごとにケンタッキーのフライドチキンを食べる」という独自の風習がある。これが全国的に知られるようになったのは「秘密のケンミンSHOW」や「がっちりマンデー!!」などのテレビ番組で紹介されたことがきっかけだった。

 豚肉文化が根強い沖縄で鶏肉が広まったのは1945年から始まった米軍統治時代で、この頃からアメリカ産の冷凍品の鶏肉やステーキ、ハンバーガーなどの洋食文化が広まった。1972年の返還年にはケンタッキーフライドチキンが沖縄に進出したことで、沖縄産の鶏肉を使用したフライドチキンが急速に普及した。ケンタッキーによると、フライドチキンの都道府県別の県民1人あたりの消費量は、沖縄県が全国1位となっている。

 ではやはり今年の正月にも、ケンタッキーフライドチキンを食べたのだろうか。知人のウチナーンチュ(沖縄の人)に尋ねてみたところ、思いがけない返答があった。

「食べてないですね。最近の人はあまり食べないと思いますよ。戦後にアメリカの食文化が入ってきた時代、オジーオバー(おじいさん、おばあさん)世代の人たちはフライドチキンやステーキなどを好んでいたので、オバーと同居していた時はお祝いごとのたびに食べていました。オバーが亡くなってからはその文化はなくなり、ケンタッキーを食べるのは、イベントでいえばクリスマスぐらいですね」

 一方で、別のウチナー女性からはこんな声が。

「子供の頃は実家で食べていた記憶があるのですが、子供が生まれてからは食べなくなりましたね。というのも子供が食物アレルギーで、小麦や卵が入っているケンタッキーフライドチキンが食べられないんです。お正月はスーパーで売っているオードブルを食べますね。お寿司やエビ、肉団子、揚げ物などが入ったオードブルで、親戚からお金を集めて、その予算内で用意する感じです」

 時代とともに、沖縄の食文化や風習も変化しつつあるようだ。

(カワノアユミ)

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