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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」深谷が番手まくりで地元記念初V

「静岡記念」◎深谷知広/○清水裕友/▲郡司浩平/△浅井康太

 多勢に無勢でもひるまないファイターには、他地区の選手でも熱い声援を送るのが競輪ファンでもある。「静岡記念」(2月1日㊍〜4日㊐)は、地元南関の選手の充実ぶりが他地区を圧倒している。1月の決勝戦に大勢乗った地元勢の苦戦は気になるが、ライン3番手に控えるヨコに強い選手を乗り越えるのは容易ではない。南関の表彰台独占の可能性もあり、ムリな高配当狙いはオススメできないシリーズになりそうだ。

 6年ぶりにSS班に返り咲いた深谷知広が2段駆けを利し、新たなホームバンクの静岡で待望の記念初制覇を飾るとみた。南関の理想の並びは松井宏佑-深谷-郡司浩平だが、勝ち上がり選手が増えても作戦参謀の郡司がラインを1つにまとめる。深谷が番手まくりで突き抜け、少し気は早いが暮れの静岡グランプリに弾みをつける。

 対抗は清水裕友。1月は前走の川崎記念2着、大宮記念優勝と好調だったが、今回は苦戦を強いられそうだ。西日本は園田匠がつけて2車ラインも、無抵抗では終わらないはずだ。

 あとは昨年の覇者で、底力で連覇に挑む郡司と、次走の岐阜全日本選抜(2月9日〜12日)に向けて気合いが入る浅井康太を警戒したい。

 寺崎浩平が競輪に専念して和歌山記念(③②③❸)と好成績を残した。ダッシュ力に加えてスピードもある。当分は、そうした戦いぶりから目が離せない。

【大穴この1車】

 室井健一(徳島・69期)。

 世代交代が叫ばれる中、四国の重鎮がいぶし銀の走りを見せ、オールドファンを楽しませている。準決勝に乗った1月平塚記念(②③⑦③)の初日が2万4610円。8月向日町記念(⑦②失欠)の2走目が4万1600円。同じく8月のGⅢ京王閣(⑤③③❾)の2次予選では4万2480円を演出している。マーク流れ込みがトレードマークだが、ここはより高い配当が見込める差し2着から入りたい。

【狙い目の伏兵3人】

 今回は121期の3選手にスポットを当てたい。

 日高裕太(静岡・21歳)はS級3期目になるが、記念はまだ1勝しただけ。ここは2勝目が目標になる。

 S級初戦の1月大垣で(①①❼)と決勝戦に乗ったのが纐纈洸翔(愛知・21歳)だ。すでに自在性があり、まだまだ伸びる。

 村田祐樹(富山・25歳)は、1月の四日市(⑥②①)と京王閣(①⑦①)で好走している。勢いに乗れば予選は突破できる。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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