社会
Posted on 2024年02月11日 17:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<狭心症>胸の痛みが数分続いたら‥‥

2024年02月11日 17:55

 階段を上った時に突然、胸に締めつけられるような痛みを感じたら––。それは「狭心症」かもしれない。

 心臓の冠動脈が詰まって狭くなり、十分な酸素や栄養分が届かなくなる病気。心臓に血液を送る冠動脈が狭窄することで、一時的に心臓に十分な酸素が行き渡らなくなり、虚血状態となることで発症する。

 軽い運動をしただけで胸の痛みや圧迫感が数分間続く、安静にしても痛みが治まらない、睡眠中や寝起きに痛みを発症した場合は「狭心症」の可能性があるため、すぐに循環器内科の受診が必要だ。

「狭心症」は、心筋梗塞と合わせて「虚血性心疾患」と呼ばれ、いずれも冠動脈に障害が起きて発症する。

「狭心症」は、冠動脈が狭まってはいるが、いくらかは血流がある状態。一方、心筋梗塞は冠動脈が塞がり、血流が完全になくなってしまった状態を指す。血管が塞がってしまうと、酸素と栄養分が来ないため、詰まった先の心筋が壊死してしまう。

 症状の見分け方は「狭心症」は、胸の痛みや圧迫感が数分から長くて15分程度と一時的だが、心筋梗塞は30分以上胸の痛みが継続し、安静にしていても治まらない。

「狭心症」の主な原因は動脈硬化だ。高血圧や脂質異常症、糖尿病などが危険因子だ。そのため、予防には、生活習慣の改善が効果的。具体的には、適度な運動や塩分控えめの食事、アルコールやコレステロールの制限、禁煙対策が必要だ。健康診断で生活習慣病の指摘がある場合には、栄養士に指導をお願いするのもオススメだ。

 他にも、こまめに血圧を計測する習慣をつけて、130/80mmHg以下程度の状態をキープできているかセルフチェックも心がけてほしい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月09日 06:30

    日本にも「バベルの塔」が実在していたことを知っているだろうか。バベルの塔は「旧約聖書」の「創世記」に登場する、人間が天に届く塔を築こうとして神の怒りに触れ、破壊されてしまった伝説の塔である。「馬鹿と煙は高いところに登る」という言葉があるが、...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年03月11日 06:45

    スマホの通知に追われる日常から、少し距離を置く。そんな「デジタルデトックス」では、若者が編み物や日記、フィルムカメラといったアナログ趣味にハマるケースが報告されているが、この流れは中年層にもじわじわと波及している。その背景にあるのは、仕事で...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月13日 14:30

    音楽ライブチケットの高額転売をめぐり、旧ジャニーズ事務所の人気アイドルが所属するSTARTO ENTERTAINMENTのライブ主催会社が、転売サイト大手「チケット流通センター」の運営会社と、高額転売を繰り返したとされる東京都内の男性1人を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク