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記事全文を読む→サッカー「FUJIFILM SUPER CUP」で見えた神戸と川崎「対照的な戦い」と今季の戦力展望
なんとも対照的な試合だった。
シーズンの開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP」は、天皇杯王者の川崎フロンターレがJリーグ王者・ヴィッセル神戸を1-0で破った。
対照的といったのは、サッカーの質や戦術のことではない。神戸は連覇を狙い、黄金時代を作ろうとしている。一方の川崎は、王者奪還を目指している。両チームとも今冬は積極的な補強を行った。
この試合、神戸の先発は優勝したメンバーを揃える。前半に井出遥也が筋肉系のトラブルで宮代大聖と交代し、後半に先制されたことで井手口陽介、広瀬陸斗ら新戦力を投入したが、試合の流れを大きく変えることはできなかった。
対する川崎は、4日前の2月13日にアウェーで山東泰山とACLを戦っており、この試合では先発11人全員を入れ替えた。しかもパトリッキ・ヴェロン、ゼ・ヒカルドの新外国人はもちろん、大卒ルーキーの山内日向汰、そして丸山祐市、ファン・ウェルメスケルケン・際と新戦力を積極的に先発させた。ACLの山東泰山戦でもエリソン、山本悠樹を先発させており、神戸に比べて新戦力を使ってきた。鬼木達監督も試合後の会見で、
「頼もしい選手が増えた」
と答えているように、昨季の王者相手に控えともいえるメンバーで勝ったことを評価している。新戦力に使えるメドが立っただけではなく、昨夏に加入した元フランス代表のバフェティンビ・ゴミスも今季は使えそうだ。昨季は8試合で0得点と期待を裏切ったが、スーパーカップでは90分フル出場を果たし、存在感を見せた。川崎の外国人は7人、試合に出場できる人数は5人。対戦相手によって使い分けることができる。昨季はケガ人続出に泣いた川崎だが、今季は新しい川崎を見せてくれるはずだ。
負けた神戸も悲観する必要はない。川崎はACLがあったため、2月13日の山東泰山戦に向けてチームを作ってきた。神戸ははっきり言って、2月24日の磐田戦に向けてチームを作っている。10日間の違いは大きい。ただ、今季は全チームから分析される。この試合でも、エース・大迫勇也には厳しいマークが付いた。そこにボールが入らなかったどうするか、という課題はある。
アジア杯の日本代表のように受けて立ってしまったが、神戸の強さはアグレッシブに自分たちからアクションを起こし、ボール際の激しさや運動量で主導権を握ってしまうことにある。それがこの試合では見られなかった。
ただ、この2つつの課題は、吉田孝行監督も選手もわかっているはず。Jリーグ開幕までの1週間で修正してくるだろう。
ACLがあるため早めにチーム作りをした川崎と、1週間後のJリーグ開幕に向けてチームを作っている神戸というだけで、メンバー構成やコンディションに違いがあり、対照的な試合ぶりだったということ。ただ、今季のJリーグは神戸と川崎が中心になることは確実だ。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。
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