スポーツ
Posted on 2024年04月22日 17:58

パリ五輪予選サッカー「決勝トーナメント進出」で最警戒すべき「VAR介入」

2024年04月22日 17:58

 予定通り初戦から2連勝で、決勝トーナメント進出を決めた。

 パリ五輪アジア最終予選を兼ねてU-23アジアカップに臨んでいる日本代表は、初戦の中国を1-0で破り、2戦目のUAE(アラブ首長国連邦)も2-0で退けると、3戦目のライバル韓国戦を待たずに、韓国とともに決勝トーナメント進出を決めた。

 ただ、試合内容は決して褒められるものではなかった。初戦の中国戦は前半8分、右サイドからの山田楓喜の左足クロスを、ゴール前に飛び込んできた松木玖生が左足で合わせて日本が先制し、好スタートを切る。ところが前半17分、西尾隆矢が相手の顔面付近を肘打ちし、一発退場。残り73分間、10人での戦いを強いられた。

 それでもGK小久保玲央ブライアンのビッグセーブやクロスバーに救われ、なんとか逃げ切った。

 11人で90分間戦っていれば3-0で勝てる相手だっただけに、自ら難しい戦いにしてしまい、試合を完全に壊した。中国がもう少し気の利いた采配をしてきたら、この試合は勝ち点3が1に、または0になっていたかもしれない。

 2戦目のUAEは主力選手を招集できずベストメンバーではなかったとはいえ、力の差は明らかにあった。ピンチらしいピンチもなく、快勝だった。90分通して圧倒し、シュート数はUAEの7本に対して23本。それだけの差がありながら、わずか2点しか取れなかった。3点目、4点目を奪うチャンスがあっただけに、決定力という部分では課題が残る。

 それでもUAE戦では、中国戦から先発を7人変更して臨んだ。多くの選手が大会の雰囲気を含め、試合を経験できたのは大きい。大岩剛監督は決勝トーナメントに入ってから、悩むことなく思い切った選手起用ができるだろう。それは大きな収穫だ。

 ひとつ気になるのが、今大会はVARが積極的に介入していること。現にグループリーグ第1節の8試合で、7枚ものレッドカードが出ている。第2節では各国が警戒したのかゼロだったものの、負けられない決勝トーナメントになれば、大きな力の差はない。ギリギリの戦いになる局面もあり、不用意に手や足が出る。VARの介入には細心の注意が必要だ。

 決勝トーナメント進出は当たり前。本当の戦いはこれからだ。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク