社会

気象庁が「余震」と表現しない理由は「3つの割れ残り断層」にあった/能登半島地震の次に必ず起きる「6つの大惨事」(1)

 今年の元日に能登地方を襲った大地震(マグニチュード7.6、最大震度7)は「令和6年能登半島地震」と命名された。能登半島北部を含めて北西方向に走る陸と海の活断層が、約150キロにわたって割れ動いたとされている。

 その後、能登地方の地震活動は終息へと向かいつつあるように見えるが、実は今回の地震をめぐる調査や分析が進むにつれ、多くの専門家から「能登半島地震は今後に始まる大惨事の予兆にすぎないことがわかった」とする、戦慄の指摘が相次いで飛び出しているのだ。

 本連載では、今後にその発生が確実視されるもののうち、専門家がとりわけ声を大にして指摘する「6つの大惨事」についてレポートしていきたい。

 第1の大惨事は、能登地方を再び襲う大地震である。というのも、今回の能登半島地震では、少なくとも以下の3つの活断層が割れ残ったとされているからだ。

①能登半島南部を南北に走る内陸活断層

②能登半島西方沖を南北に走る海底活断層

③能登半島北端から佐渡島にかけての海底活断層

 複数の専門家によれば、いずれの割れ残り断層も「危険なテンパイ状態」にあり、これらの活断層が動けば、能登地方は元日の地震と同程度か、それ以上の強い揺れに襲われることになるという。

 しかも③の海底活断層が動いた時には、新潟県上越市を中心とする日本海沿岸地域が、「10メートルを超える大津波」に襲われる危険性があるというのだ。

 このような事態を警戒しているのは、なにも専門家だけではない。全国紙科学部記者も、次のように明かすのだ。

「元日の地震以降、気象庁は『余震』という言葉を一度も使っていません。余震ではなく『今後の地震』という表現で注意を呼びかけてきた最大の理由は、気象庁もまた能登半島地震の割れ残り断層が動くことを、秘かに警戒しているからです」

 事態は切迫している。新たな災害への備えを怠ってはならないのだ。

(石森巌)

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」