政治

「党内で人気がないんだなぁ」菅義偉がポツリと漏らした石破茂「世論No.1でも総理・総裁NG」なダメっぷり

 衆院3小選挙区補欠選挙で自民党が全敗したことを受けて、「岸田文雄首相(総裁)では次期総選挙は戦えない」との声が大勢となっている中、「ポスト岸田」の有力候補とみられているのが、石破茂幹事長だ。

 というのも、報道各社の世論調査で「次の首相」として、最も高いポイントを毎回出しているのが石破氏だからだ。だが、世論調査とは対照的に、党内でのあまりの人気のなさに、石破氏を担ごうとした菅義偉前首相が諦めムードとなっている。

 FNN(フジニュースネットワーク)が4月20、21の両日に行った世論調査で、「次の首相に誰が最もふさわしいか」と尋ねたところ、首位は石破氏(17.7%)で、これに小泉進次郎元環境相(14.1%)、上川陽子外相(7.9%)、河野太郎デジタル相(7.7%)が続いた。同じ質問をした2月の調査や、誰が次の自民党総裁にふさわしいかと聞いた3月の調査でも、石破氏ら4人の順位は同じだった。

 自民支持層の回答に限ってみても、石破氏(17.3%)と小泉氏(17.0%)が「2強」。なお、石破氏は立憲民主党支持層でも34.6%と、高い人気を示している。

 この結果を見ると、仮に自民党が政権を維持した場合、石破氏が「次の首相」として最右翼ということになる。これまで4度も総裁選に出馬し、いずれも敗れてきたが、その知名度は高い。

 もっとも、4月の島根1区の補選では、鳥取選出の石破氏が隣県の島根に入り、きめ細かく自民党候補を応援したにもかかわらず、選挙結果に生かすことはできなかった。

 石破氏は補選から一夜明けた4月29日、BS番組に出演して、次のように危機感をあらわにした。

「島根のような保守の強いところでこういうことが起きるのは、瞬間風速と片付けないほうがいい。次の選挙はかなり厳しい気がする」

 石破氏の指摘はもっともだが、自民党の閣僚経験者は手厳しい。

「もはや『現役政治評論家』になっている。自分自身もあれだけ入れ込んで応援した責任の一端があるにもかかわらず、まるで他人事のような言い方をする。後ろから鉄砲玉を撃っているような印象を与えるから、たとえ世論調査で人気は高くても、党内で石破支持が広がらない」

 菅氏も周辺に「(石破氏って)党内で人気ないんだなぁ」と漏らしている。

 石破氏は「5度目の正直」を目指しているが、前途は厳しいようだ。

(奈良原徹/政治ジャーナリスト)

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