政治

韓国が噛み付いた「朝日新聞と旭日旗」問題で…自民党・山田宏参院議員の「皮肉」が通じない!

 5月に都内で行われた「日韓大学代表バスケットボール競技大会」(朝日新聞社など後援)の際に掲げられた朝日新聞の社旗が「戦前の旭日旗を連想する」として韓国メディアに取り上げられた一件がある。自民党の山田宏参院議員はこれを紹介するとともに、

〈どうする朝日新聞。果たして朝日は『あさひ』か、それとも『ちょうにち』なのか〉

 とXに投稿した。これに対し、共同通信が「朝鮮民族を想起させ、レイシズム(人種差別主義)をあおりかねない表現だ」と批判。山田氏のコメントはあくまで朝日新聞を皮肉ったものだが、その意図は通じなかったようだ。

 朝日新聞の社史によると、1879年に朝日新聞記者が目印で携行した提灯に、白抜きの「朝」の字が入った旭日のマークがつけられた。社旗はこれが基調になり、「半体の旭日を描いて左右に二分し」と由来が記されている。

 朝日新聞は2020年1月の社説で、旭日旗問題に言及。韓国による「東京五輪で旭日旗を振るのを禁止すべきだ」という抗議に、日本政府が「政治的主張だとか軍国主義の象徴だという指摘は全くあたらない」と反論したことに対し、「快く思わない人たちがいることがわかっている旗を意図的に振る行為に、『政治的主張』はないといえるのだろうか」と政府の反論を疑問視した。

 もっとも、出征兵士の壮行会で振られていた旗は、朝日新聞の社旗だった。戦争中に大いに「活躍」した社旗を今なお使い続ける理由を、朝日新聞は説明していない。それを山田氏は皮肉っているのだが、共同通信は「不都合な真実」は伝えないようだ。

(奈良原徹/政治ジャーナリスト)

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身