社会
Posted on 2015年01月17日 09:55

三橋貴明の「列島丸わかり」報告書 ー“悪魔の公約”外国人移民政策を認めてはならないー

2015年01月17日 09:55

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 第47回総選挙における自由民主党の公約において、「悪魔の公約」の代表は、やはり「外国移民」政策であろう。何しろ、移民政策は「取り返し」がつかない。自民党が「外国人労働者受け入れの拡大」と呼号し、印象操作に腐心する内容は次のようなものである。

「移民政策ではないことを前提に、労働力強化・付加価値向上の観点から経験・技術を持った外国人材が日本で活躍しやすい環境を整備します」

 頭に「移民政策ではないことを前提に」と書いている以上、自民党も「外国移民受け入れ政策」が国民に人気がないどころか、嫌悪される政策であることを理解しているのだろう。ならば、「公約」に載せなければいいと思うのだが‥‥。

 ちなみに国連の人口部によるとグローバルな「外国移民の定義」は「出生あるいは市民権のある国の外に12カ月以上いる人」となっている。

 そして安倍政権は13年6月に公表した成長戦略「日本再興戦略─未来への挑戦─」において、こう明記しているのだ。

「建設及び造船分野における外国人材の活用」「国家戦略特区における外国人家事支援人材の受け入れ」「介護分野における外国人留学生の活躍」を目指す──。

 考えてほしい。

 建設や造船は、我が国の「安全保障」と密接に関わる分野だ。今後の日本は、海上保安庁や海上自衛隊の艦船の整備においてまで、「外国人を活用」するという話になるのだろうか? 「亡国の道」という以外に表現のしようがない“戦略”と言えよう。何しろ、来日する外国人労働者の7割超は、我が国の仮想敵国である中華人民共和国の人民なのだから。

 また、介護分野で人手不足が顕著なのは確かだが、その理由は「給料が安い」ためである。特に、男性の介護職員は産業平均と比べ、月給が10万円以上も安い。こんなありさまでは、介護分野に人手が定着しないのは無理もない。

 介護分野の人手不足は、介護報酬を引き上げ、介護の資格を持っているのに業界で働いていない人々を呼び戻すことで解決するべきだ。何せ、その数は50万人超(!)。「安いから」という理由で、外国人労働者に頼るなど、あまりにも安易であろう。

 さらに、家事サービスにおいてまで外国人労働者を雇用するとなると、これは事実上「単純労働者の受け入れ」に等しい。我が国は、いつから単純労働に外国人を雇用することを認める国になったのか。

 定義の問題はさておき、自民党の「外国移民」に関する公約が奇妙なのは、「労働力強化・付加価値向上の観点」から外国人を受け入れるとしている点だ。我が国の「労働力強化・付加価値向上」は必要だが、それはあくまで「日本国民の生産性の向上」によって成し遂げられなければならない。

 生産年齢人口対総人口比率が低下していく我が国は、今後は「働く国民」の生産性を向上することで、経済成長率を高めることができる。外国人労働者で人手不足を補うことは、日本国民が生産性を高めることで豊かになるチャンスを奪うことになるのだ。

 外国移民政策は日本社会の安定性を破壊するのに加え、「経済成長」の面からも、決して受け入れてはならない政策なのである。

◆プロフィール 三橋貴明(みつはし・たかあき) 日本IBMなどを経て08年に中小企業診断士として独立。ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」は約100万件中、総合1位(14年5月現在)。単行本執筆、各種メディアへの出演、全国各地での講演などに活躍している。

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