政治
Posted on 2025年06月24日 17:58

東京都議選「自民党の大敗」を招いたマル秘資料「ニセ情勢調査」流出事件

2025年06月24日 17:58

 6月22日に投開票された東京都議選は自民党の歴史的大敗に終わったが、党内では「30議席以上を獲得できる」との「情勢調査」(5月16日~18日、サンプル1000以上)が油断を招いたのではないか、との指摘がある。

 永田町に出回った「情勢調査」では、自民党の議席は34で、非公認となった無所属候補を合わせると、38議席を獲得できるとなっていた。このほか、公明党17、都民ファーストの会15、共産党19、立憲民主党17、日本維新の会0、国民民主党9などとなっている。「情勢調査」と大きく違っているのは自民党と都民ファーストの会で、後者は31議席を獲得した。

 政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は6月23日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、こう分析した。

「この結果で分かったことは、自民党は弱いということ。野党が結束すれば勝てる環境なんだってことは、野党各党が気付いただろうと思う」

「情勢調査」は野党にも事前に流れており、自民党は底堅いとの印象が広がった。しかも小泉進次郎氏が農水相に就任した5月21日以降、石破茂内閣の支持率は上昇に転じたため、「小泉効果」は都議選までもつのではないか、との見方は強かった。ところが今回の大敗で、小泉氏の神通力が効かなかったことが露呈した。

 そこで浮上するのが、自民党サイドの「印象操作」だ。ある野党幹部がボヤく。

「自民党の選対が数字をいじったニセモノに、まんまと騙された。彼らは大敗するとわかっていたが、それがバレると立憲民主党の野田佳彦代表はチャンスとばかりに、内閣不信任案を提出しただろう。不信任案が可決すれば、都議選、参院選ともに自民党は敗北する。それを防ぐ狙いもあったのではないか。本来、流出するはずのない、マル秘とされる資料が出回った時点で、疑うべきだった」

 もっとも、「情勢調査」は不信任案を防いだかもしれないが、結果的には自民党の緩みを招き、野党に勢いを与えてしまったことは間違いない。資料をリークした当事者の意図とは別に、自民党を苦境に陥れてしまったようだ。

(田中紘二/政治ジャーナリスト)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク