千葉ロッテの藤岡裕大、藤原恭大、大下誠一郎の3人が、とんだハプニングに巻き込まれてしまった。
プロ野球ではこの時期、ファンサービスの一環として、選手やコーチ陣による「トークショー」が盛況になっている。ロッテでは中堅として活躍する藤岡、藤原、大下が、12月18日に地元千葉の「TKPガーデンシティー幕張」で「赤裸々トークショー」を開催。通常チケットは1万8000円で、5000円をプラスするとツーショット撮影と私物サインが付く2種類のチケットを販売する。定員は300人から400人を予定しているといい、当日は多くのロッテファンで賑わうことが予想されている。
ところが12月4日になって突如、開催が危ぶまれる事態が発生。実はこのトークショーでは、習志野高校卒の山下斐紹がMCとして登壇することになっていた。
2010年のドラフトでソフトバンクから1位指名され、その後は楽天、中日でプレーし、2022年に引退した。プロ通算144試合で打率1割8分9厘、6本塁打、16打点をマーク。同期入団には2位に柳田悠岐、育成4位に千賀滉大、同6位に甲斐拓也がいた。
その山下が、自身が経営する名古屋市中区にあるバーでコカインを所持したとして、麻薬取締法違反(所持)容疑で名古屋地検に起訴され、名古屋地裁で初公判が行われたことが12月4日に発覚。検察側は懲役1年を求刑し、即日結審している。
まさかの出来事で、主催者は「MCを変更して開催する」と発表したため、トークショー自体は行われるようだが、出演する3人にとっては災難でしかない。
トークショーのフライヤーには「千葉が誇る大スターがMCでマリーンズ選手を丸裸に!」と記載され、山下の上半身ムキムキの姿があった。とんだ千葉の大スターだが、習志野高校卒ならば、ロッテで首位打者を獲得した福浦和也氏や、阪神のレジェンド・掛布雅之氏を呼んだ方がよかったのではなかろうか。
(ケン高田)