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Posted on 2025年01月06日 05:59

【ちょっとおかしな市議・区議たち】地下クズ芸人⇒ニートが「コスプレイベント」「野外お笑いフェス」に奔走

2025年01月06日 05:59

 その経歴はまさしく「クズ人間の歴史」と言っていい。医者の息子として何不自由なく育ちながら大学受験には失敗し、高校卒業とともに「お笑い芸人」を目指すこと30年。結局、地下芸人として売れることもなく、最後の10年近くは親が建ててくれた世田谷区の一軒家に住みつつ、仕事はほぼゼロ。まさに「ニート」として暮らしてきた。

 そんな人物、井関源二が突然、「政治家になりたい」と考えたキッカケはコロナだった。以下に、本人の激白を紹介する。

「コロナがどんどん広がっているのに、政府の無策に腹が立ったんですね。安倍政権はロックダウンも決断できず、そのくせ、使い勝手の悪いアベノマスクに何百億円もかける」

 ちょうど反自民、反原発、反消費税で大いに話題になった「れいわ新選組」が東京都議選候補を公募しているのを知り、自分の考えとぴったり合ったために応募。これには落ちたが、区議選の公募ではなぜか採用された。

「新宿区、渋谷区、中野区がまだ候補者が決まってなくて、僕は『どこでも行きます』って言ったら『じゃ、中野で』って決まったんです。居住実績がなかったんで、慌てて中野にマンションを借りて。だから僕は正直、落下傘候補です」

 2023年4月の統一地方選挙、上げ潮のれいわ新選組の勢いのおかげで、定員42名中38位で見事に当選。「ニートから議員」という異例の転身を果たした。

「中野区が掲げるキャッチフレーズの中に『つまずいても再出発できるまち中野』というのがあるんですが、僕はまさにそれを体現する存在だと思うんです。だから僕を再出発させてくれた中野には思い切り、恩返ししなきゃいけない」

 その恩返しの形のひとつとして、彼は本会議の一般質問のたびに、中野を盛り上げるための策を必ず提案することを自らに課している。例えば「コスプレイベント」だ。

「中野といったらブロードウェイで知られる、オタクの聖地、コスプレの聖地でしょ。ところがコスプレの聖地は、渋谷や池袋に奪われてしまっている。ぜひとも中野に取り返すべきだし、例えばマンガ文化が浸透しているサウジアラビアなどと提携するべきです」

 残念ながら、彼が提唱した「コスプレイベント」は、計画途中で頓挫してしまったが、決してくじけない。

 中野・桃園地区は徳川将軍吉宗が開いた場所。これにちなんで「暴れん坊将軍」マツケンを呼び、「マツケンサンバ・パレード」をしよう、とか、お笑い芸人が多く住む街なので「夏の野外お笑いフェス」を開催しよう、などと次々と飛び出す。

「ゴミ回収の問題や防災問題、そういう住民に身近なことにも取り組んではいるんですが、元お笑い芸人としての視点をずっと忘れずに持ちながら、やっていこうと思っています」

 中野の「お笑い枠議員」として活動する決意なのだ。

(山中伊知郎/コラムニスト)

井関源二/1974年、東京都出身。自伝本に「井関が、中野区から日本を変える」(山中企画)がある。

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