不倫騒動は芸能人の専売特許じゃない。この国を動かす永田町のセンセイの間でも多発中だ。7月の参議院議員選挙に向けて各党がさまざまな策略に奔走する中、道ならぬ恋に走っていた面々を、政治家秘書女子軍団は見逃してはいなかった。緊急集合、すべて話しちゃう!
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ボス(秘書が所属する事務所の国会議員)の動向で一日が決まる秘書たちにとって、プライベートの時間はほぼないも同然で、恋人や結婚相手に巡り合うのは超絶難しい。以前は、他の事務所関係者との交際は、同じ政党内でもタブーだった。選挙ではいつ敵に回るかわからない。情報漏洩にはみんなピリピリで、漏れようものなら自分がシロでも疑われることがあるからだ。
今ではだいぶ緩和され、事務所によっては休暇も取りやすくなり、出会いのチャンスも多少増えた。とはいえ、ボス優先であることは相変わらず。秘書たちが男女の話題に敏感なのも仕方ないのかも。
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神澤 最近では、衆議院議員の平岩征樹(国民民主党)の「偽名ゲス不倫」があったよね。マッチングアプリ「ペアーズ」で知り合った女性に「関西国際空港の運営会社の幹部職員・橋本正樹」と名乗って、独身とウソをついて恋愛関係になったっていう。
秘書A子(野党・40代)彼は新人だし、国会では存在感ないけど、国民民主党が注目されてる今だから一気に広まったね。マチアプって、みんな結構使ってるけど大丈夫なの?
秘書B美(与党・30代)家庭とか仕事とか「守るもの」がある人は使わないほうがいいよね。国民民主は玉木雄一郎代表の不倫騒動もあったからねえ。平岩は男性秘書の間でも「タチが悪い」って言われてる。既婚者がマチアプで偽名かたって独身アピール、そもそも人としてどうよ?
神澤 実は、被害者の女性に直接お話を聞いたんだけど、この女性は平岩が既婚者とは全然知らず、純粋に結婚するつもりだったみたい。高いプレゼントを贈ったり、食事代も女性が出してあげてたんだって。
B美 テキトーに遊んで飽きたら、連絡先をブロックすれば身バレしないで切れると思ったのかも。
神澤 まさにそれ。結婚の話をはぐらかすようになってきたから、彼女が追及するとブロックされたんだって。知り合いに相談したら「この人、貝塚市議の平岩さんじゃない?」って。それで「関空( 関西国際空港)の職員」がウソだとわかった。バレた時点ですべて認めて「誠意をもって彼女と交渉する。市議も辞める」と約束したのに、その後また連絡が取れなくなったって言ってたよ。
A子 議員がウソついちゃダメじゃん。ウラではつきまくっててもさ(苦笑)。
B美 それが今や国会議員だからねえ。前回の選挙は国民民主の人気にあやかっただけで、本人もまさか自分が当選するとは思ってなかったんじゃない?
神澤 うん。国民民主の近畿ブロックの候補者が2人だけで、党の比例当選枠が2人だったから当選しただけ。惜敗率も47.98%しかなかったからね。
B美 ほんと、ゲス!
A子 玉木さんもそうだけど、国民民主ってしがらみもなくて自由な発想の人が多いぶん、不倫にも垣根がないのかも(笑)。もっと若手のイケメン議員にも不倫ネタがあるって聞いた。
神澤 ダブル不倫でお騒がせだった山尾志桜里弁護士を夏の参院選の候補にしようとした段階で、世間から大ブーイングだったのに、結局出馬させるんだからね。国民民主ってセンス悪すぎる!
A子 小沢チルドレンだった人ね。以前の不倫相手の奥さんは離婚してから自殺しちゃったよね。
神澤 怖いよねえ。国民民主は幹事長の榛しん葉ば賀か津づ也やさんも秘書との不倫を報道されちゃったからね。榛葉さんの不倫は「奥さんと娘さんは気づいていたんじゃないか」って囁かれてるけど、玉木・榛葉・山尾で「不倫トリオ」だよ(笑)。こんなことしてるから国民民主は女性人気低いんだと思う。まあ、立憲民主はもっと低いけど。
神澤志万(かみざわ・しま)永田町歴20年以上の現役政策秘書。女性。著書に『国会女子の忖度日記 議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』(徳間書店刊)。