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記事全文を読む→三宅裕司「演じる笑いをやめなかった」/テリー伊藤対談(4)
テリー つまり、軸は舞台だっていうことですね。
三宅 そうなってきたんですよね。というのは、元々そうだったから。それをまったくわからなくさせた、テレビのすごさというか、怖さですよね。
テリー でも、東京喜劇が盛り上がって、お客さんもいっぱい入ってるということは、三宅さんのやってきたことが間違ってなかったということですよね。
三宅 演じる笑いをやめなかった、SETを続けたことはよかったなと思ってますね。ほんとにやめてもおかしくなかったから。
テリー そうなんだ。
三宅 だから、テリーさんの番組に出る時とか怖かったですよ。「すごく新しい、何か斬新なことをやらなきゃいけない」と思ってましたから。
テリー 別にそんなのいらないですよ。
三宅 いや、そういう感じがしたんですよね。「(天才・たけしの)元気が出るテレビ!!」とか「すごいことをやるな」っていうね。
テリー そうなんですね。それは全然知らなかったなぁ。これから「熱海五郎一座」はどうなるんですか。
三宅 どうなりますかね。
テリー だって、あと25年はできますよね。
三宅 いやいやいや(笑)。この前僕、74歳になりましたから、25年後は100ですよ。
テリー いいじゃないですか。100までやりましょうよ。
三宅 まぁ、やめる理由はないですからね。
テリー そうでしょう。そうするとどうなるんですか。
三宅 今、「五郎一座」のメンバーの平均年齢が70ぐらいなんですよ。だから、25年経つと平均年齢も100ぐらいになるんですけど。それはそれで、新しいギャグが生まれるでしょうね。
テリー そうですよね。僕はぜひそれが見たいなぁ。
三宅 出演者全員がボケてるっていうのは、会話にならないおもしろさがありますね。
テリー たぶん、みんなトイレも近くなって、しゃべってる最中に袖から消えていきますよね。
三宅 それ、実際にやった奴がいますからね。次のセリフまでまだ時間があるからってトイレに行っちゃった奴が。
テリー 誰ですか。
三宅 ラサール石井です。
テリー ラサール石井がやりましたか(笑)。でも、それってお客さんはおもしろがりますよね。「あいつトイレに行ってるぞ」みたいな。
三宅 お客さんに全部伝えて、共有すれば笑いになりますね。これもラサール石井だったんですけど、出トチリ(※舞台に出るタイミングを間違えること)して、全然早く出てきちゃったんですよ。だから、出てきたはいいけど、ずっと黙って立ってるわけです。
テリー やることないからね。
三宅 それをそのままにしておくと、お客さんは「あれ?」っと思うだけですけど、それを素に戻らずに役のまま「君、今入ってきたけど、ちょっと早かったんじゃない? だから、しばらく黙ってたよね」って言えば、お客さん全員が共有するので笑いになるわけですよ。そこが好きなんですよね。
テリー 6月2日から始まる公演も楽しみですね。
三宅 そうですね。爆笑、爆笑の連続で、最後は感動があって、「いやぁ、見てよかった。楽しかった。元気になった」って言ってもらえる舞台になると思います。「でも、結局何を言いたかったのかな?」っていう。とにかく「楽しかった」「元気をもらえた」っていうだけでいいなと思ってるので。
テリー 大事ですよね。
三宅 だから、芝居を見たことない人とか、初めて見る人には最高だと思うし。とにかくそこを目指して全員がやってますから。何の前知識もなく、普通に来ていただければ、元気になって帰っていただけると思いますね。
テリーからひと言
いやぁ、久しぶりに会ったけど、三宅さん全然変わらないな。100歳の熱海五郎一座、楽しみにしてますよ!
ゲスト:三宅裕司(みやけ・ゆうじ)1951年、東京都生まれ。1979年、「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」結成。1984年、「三宅裕司のヤングパラダイス」(ニッポン放送)で若者から絶大な支持を集める。その後「テレビ探偵団」「三宅裕司のいかすバンド天国」(共にTBS系)、「THE夜もヒッパレ」「どっちの料理ショー」(共に日本テレビ系)などの人気番組のMCを務める。2004年、東京の喜劇“軽演劇”を継承すべく「伊東四朗一座」を旗揚げ、出演と演出を行う。2006年、自身が座長の「熱海五郎一座」を旗揚げ。2014年に新橋演舞場に進出し、以降、毎年公演を行う。6月2日から27日まで、「東京喜劇 熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第11弾 黄昏のリストランテ ~復讐はラストオーダーのあとで~」公演。詳しくは松竹ホームページまで。
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