「永野ばかりが重い制裁を受けているように見える」
「田中は妻子がある身なのに、矢面に立たずに逃げている」
永野芽郁と田中圭の不倫スキャンダル発覚からしばらく経って、そんな声が湧き上がっている。NHK大河ドラマやラジオ番組から降りることになるわ、大量のCMはドミノ倒し的に全スポンサーから「排除」されるわで、永野はまさに踏んだり蹴ったりだ(田中もCMから削除されたが)。
確かに不倫はどちらにも否があるわけで、特に既婚者の側の罪は重い。にもかかわらず、永野ばかりに批判が集中し、アオリを受けているように、世間には見えるのだろう。
というか、田中は永野ほどCMに起用されていなかったし、露出も少なかったから、ダメージがあまりないように見えるのかもしれない。
そもそも田中に関しては、地上波ドラマではまだ物珍しかったBL(ボーイズラブ)系の「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)で、瞬間風速的に腐女子のみならず主婦層に人気を博しただけの「いい歳してもぶりっ子感が抜けない、イタイおっさん」というイメージしかなかったが…。
その田中だが、6月29日よりWOWOWで配信予定の「おい、太宰」に主演する。「三谷幸喜のオリジナル脚本、そして自ら監督を務める「完全ワンシーンワンカットドラマが12年ぶりにWOWOWに帰ってくる」が謳い文句のこの作品において「太宰治を敬愛する平凡な男・小室健作」という役どころだそうだ。
太宰は女性関係にだらしなく、妻ある身でありながら「斜陽」のモデルとなった太田静子と交際し、子供まで作っている。あげくに別の女性と玉川上水で心中したのは有名な話だ。いわゆる不倫なわけだが…。いくら太宰を敬愛する役だからって、私生活まで太宰を真似なくてもよかったのに。
あるいは「役作りで不倫の真似ごとをしていた」とかなんとか、誤魔化す方法があったのでは。ちなみに太宰役は松山ケンイチとのことだが、小雪の尻に敷かれてそうな松山よりも田中の方が適任なのでは、と思ったり。
(堀江南/テレビソムリエ)