給付金、消費税減税、エネルギー価格高騰への支援‥‥。各党政治家たちが物価高対策を声高に叫び始めたのも、迫る7月の参議院選挙対策か。お次は客寄せパンダの擁立で集票を狙うのだろうが、いっそこんな「はちきんタレント候補」を剛腕で押し立ててみてはいかがか。
5月6日、渋谷駅前でマイクを握ったのは参院選で国民民主党から立候補を予定している元NHK牛田茉友(39)だった。
「ラーメンが大好きなんですけど、以前は卵を乗せても950円だったのが、最近は1300~1400円。チャーシューを抜こうかなという気持ちになる」
と、ラーメンの値上げを俎上に載せて庶民感覚をアピールした牛田を政治部記者はどう見るか。
「4月まで『日曜討論』のキャスターを担当したという肩書と顔は全国区でしょう。GW期間中は玉木雄一郎代表とべったり各地を遊説行脚していた。資質はともあれ、演説では『16年間、渋谷のすぐそこにあるNHKに勤めておりました』と美声を張り上げ、街行く人々の足を止めさせていました」
すでに、7月決戦は火蓋が切られているのだ。
そこで、アサ芸は恒例1000人アンケートで「政界転身願いたい有名美女タレント」を調査。実に1位有働由美子から7位菊間千乃までアナウンサー・キャスター系のタレントが上位を独占する結果となった。
多くの選挙、政治家を見てきた大川興業・大川豊総裁はキャスター系候補について皮肉まじりに語る。
「基本的に女子アナとかキャスターって頭いいから派閥に入って言うこと聞くし、官僚にオルグされちゃう。丸川珠代(54)がいい例。それにしても国民民主は面白いね。不倫で候補者をそろえたらいいんだよ。玉木雄一郎・平岩征樹・菅野志桜里。玉木の愛人と報道された小泉みゆき(40)は高松観光大使でしょ? 不倫も公認、立候補も公認しろっていうの。それで“手取り”も“お手当”も増やせばいいんだ」
さらに大川総裁が政治を動かすのは、新しい試みしかないと力説して、
「やっぱり小泉みゆきのミニスカ演説見たいよ。六本木のキャバ嬢じゃなくて高松のキャバ嬢みたいで親しみやすいし。かつて月亭可朝師匠が参院選に出馬した際、一夫多妻を公約にぶち上げて批判されたけど、愛人にだって人権はある。夫婦別姓を言うのであれば“愛人同姓”も認めたらいい。愛人はパートナーが死んだら何の保証もない。この法律は国民民主が通さなきゃ。そしたら小泉みゆきも“玉木みゆき”と玉木姓を名乗れるわけだから」
3月いっぱいで8年間務めた「Nスタ」(TBS系)を降板したホラン千秋(36)。降板の理由はまだ明らかになっていない。
ホランはキャスターのイメージが強く、一介のバラエティータレントとしての活動では物足りないとの声もある。芸能ジャーナリストの城下尊之氏は言う。
「出馬の可能性は低いでしょうね。テレビに毎日出てたんで相当稼いでますよ。1本当たり50万円だったら、年間1億2500万円ですよ。それを8年。加えてCM収入もあるから、しばらく何もしなくても困ることはない」
一部報道で、自民党東京選挙区の目玉として出馬を報じられたのが東大卒でキャスター経験もある菊川怜(47)。
「学歴もいいし、夫とも別れて3人の子育て中と老若男女から支持される要素がそろっています。『バンキシャ』でのキャスターの記憶も薄れつつある中、現役から遠のくと声はかかりにくくなりますから、今がチャンスのはず」(城下氏)
本人は出馬報道を否定したものの、政治家転身で一発逆転はあるか。