スポーツ
Posted on 2025年03月17日 17:58

西武・高橋光成「屈辱の0勝11敗」からの復活投球でわかった「頼りは若手台頭よりベテラン」

2025年03月17日 17:58

 昨シーズン、64年ぶりの11連敗、そして0勝11敗という目も当てられない成績に終わった西武・高橋光成が、雪辱に燃えている。

 中日とのオープン戦(3月16日)では、5回2安打無失点と好投。前回登板と合わせて8回を投げて、失点はゼロだ。

 前回の楽天戦では味方打線が爆発し、初回の攻撃で一挙4得点の援護を得た。そして中日戦でも初回に3連打で2点をもらったのだが、2試合ともに2回以降の追加点が全くなかった。昨年の11連敗の一因は、味方打線の援護に恵まれなかったことにもある。

 それも止むを得ない部分がある。高橋は2024年まで、4年連続で開幕投手を務めたエースだ。それゆえエース対決となった試合は少なくないのだが、走者を溜めた場面で「踏ん張る」ピッチングが見られなかった。

 昨年はキャンプ中に右肩を痛め、出遅れてしまう。そして直球、変化球ともにキレがなかった。しかし、この16日のピッチングを見る限り、走者を出した場面でも落ち着いて粘り強く投げている。味方打線が取ってくれた先制点を守り抜いた、といった感じだ。

 今季もロースコアでのピッチングを強いられそうだが、中日戦で高橋をリードしたのは、ベテランの炭谷銀仁朗。絶不調だった昨年は、炭谷とは1試合しかバッテリーを組んでいない。若手の古賀悠斗、柘植世那が7試合ずつ、パートナーとなった。

「炭谷と組まなかったことに他意はありませんが…」(球団関係者)

 経験豊富なベテラン捕手と組ませたのは、昨年の「走者を溜めた場面での痛打」に、西武首脳陣が「勝てないのは高橋のせいだけではない」と思う部分があったからだろう。西口文也監督の「高橋評」が興味深い。

「そこまで(調子が)良くなかったけど、それでもあれだけ投げられたのはよかった」

 先発投手の好不調がチームの勝敗に直結する状況は芳しくない。ベテランの知恵で勝った、というわけだ。

 チームは世代交代の過渡期にあるが、再建と最下位脱出のカギは案外、ベテランが握っているのかもしれない。若手の台頭が聞こえてこないのは、寂しい限りだが。

(飯山満/スポーツライター)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク