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記事全文を読む→合成麻薬・フェンタニルの危険度…もとは特殊部隊が使う「催眠ガス兵器」だった
世界を騒がせ続ける米トランプ大統領が嫌いなものが2つある。それは、国内に流入する移民と違法薬物だ。後者に関しては、本来は合法成分の麻薬性鎮痛薬が違法に製造・販売され、そのオーバードーズによる死者が年間約8万人にも達し、深刻な社会問題と化しているのだ。
とりわけ多用されている麻薬性鎮痛薬がフェンタニル。大半はアメリカの隣国であるメキシコとカナダで製造され、アメリカのブラックマーケットで売られているというのだが、この違法製造の最前線拠点の1つが日本だった─こんな衝撃の事実がこのほど明らかになった。
日本経済新聞の報道によると、名古屋市に本拠地を置いていた中国系企業が、違法に販売されると知りながらメキシコの闇組織にフェンタニルの原料を販売して、その関係者が米麻薬取締局に逮捕されていたというのだ。
そもそもフェンタニルは1960年代後半から鎮痛や麻酔目的に、世界的に使用されてきており、脳内の苦痛緩和や快楽反応に関わる神経に作用する。端的に言えば、「痛みが消えて飛ぶ薬」なのである。鎮痛効果はモルヒネの約80~100倍と高い一方、効果は1時間程度と非常に短い。違法に使う場合は“飛んだ”効果は短時間で消えるため、逆に依存症状を起こしやすいと言われている。
さらに、副作用として多いのが嘔吐、そしてまれに呼吸が止まってしまうことが、他の麻薬系鎮痛薬と比べて多いという。通常の医療用の規定に沿った用法・用量を守っている分にはかなり安全だと言われるが、これを逸脱すると悲惨な結果を招くことになりかねない。
「過去にはフェンタニルが登場した事件もあります。2002年に起きたモスクワ劇場占拠事件です。観劇中だった800人弱を人質にとって立てこもったテロ組織に対し、ロシア当局は特殊部隊を使って突入作戦を敢行したのです。作戦時に特殊部隊側は劇場の換気口を通じてガスを投入して犯行グループと人質を眠らせた上でせん滅。しかし、多くの人質も意識を失い、嘔吐物を喉に詰まらせ窒息死してしまったのです。のちにロシア保健相が、このガスの主成分がフェンタニルだったと発表しました」(ジャーナリスト・村上和巳氏)
しかし、なぜ名古屋なのか。愛知県内で活動する医薬業界関係者は次のように語る。
「ネット上では愛知県の大村秀章知事が“親中”だからという陰謀論めいたことを言う人たちもいますが、単なる偶然でしょう。強いて言うなら、首都圏に比べて麻薬取締官の配置が少ないとの指摘もあります」
中継地点とはいえ、上陸を許してしまったことは紛れもない事実。ネット上には、フェンタニル中毒者のように、異常な姿勢で徘徊する人物の目撃情報もあがっている。これ以上、国民が恐怖におびえることがないように、徹底した警備・警戒を望むところだ。
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