芸能
Posted on 2025年07月08日 11:00

連続企業爆破事件「桐島聡」を描いた映画で「隣の男」甲本雅裕が明かした「台本無視のアドリブ」

2025年07月08日 11:00

 連続企業爆破事件の容疑者ながら、およそ半世紀に及ぶ逃亡生活を続けた桐島聡がモデルの映画「桐島です」(渋谷プロダクション)が公開され、話題を呼んでいる。

 同作において、主人公の桐島を演じる毎熊克哉に劣らず、独特の存在感を放っているのが甲本雅裕だ(写真右)。劇中で桐島の隣に住むミステリアスな男性を演じるが、なんとその役名すら明確ではない設定である。7月5日の舞台挨拶では、
「台本にも『隣の男』としか書かれていません。いまだに名前がよくわかりません(笑)」
 と甲本本人も苦笑いを浮かべながら、会場の笑いを誘っていた。

 この日は桐島のジョークに台本無視のアドリブで返したシーンの裏話も明かされた。本来ならば「笑えないな」というセリフを言うはずが、実際の撮影では思わず言葉を失い、ただ頷くだけの演技になったというのだ。

 甲本が振り返る。
「世界を沈黙させるような、つまらないギャグを言うんです。それで声も出さずに、ただ頷くだけだったんですね。でも一応、台本がありますから、それを言わないのも(役者として)アレなんですけど、高橋伴明監督が毎熊君に『この男はもう喋らないから、それを見て桐島がリアクションして』と指示を出されていて、僕もなんかホッとして…」

 アドリブを受け入れてもらい、安堵したのだった。さらに役作りについては、独特の言い回しで説明。
「スパイスでいえば『甘いのか辛いのか、どっちなの?』みたいな。どこかぬるっとした人間像をイメージしながら、役作りしました。(映画を見た)お客さんが、スパイスになっていたと思ってくれればいいんですけど、ただの粉だったらどうしよう」
 謙遜しながらもうまく話にオチをつけて、会場を笑いに包んだのだった。

 名バイプレイヤーとして、映像作品に欠かせない甲本。その手腕は銀幕だけでなく、舞台挨拶でも存分に発揮されていたのである。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/8発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク