太陽系のように、太陽の近くには水星や地球のような小柄な岩石惑星があり、遠くには木星や土星のような巨大なガス惑星が鎮座する。これまでは、これが宇宙の普遍的なルール、いわば「銀河の交通整理」だと信じられてきた。ところが今年4月、ESA(欧州宇宙...
記事全文を読む→「自称・泣ける映画」安易な量産にはうんざりだ!/大高宏雄の「映画一直線」
邦画のテレビスポットが、涙を誘うものばかりだ。ネットでそのような意見を見た。もっともだと思う反面、職業柄からして、その裏にある邦画の事情も気になってしまう。
同じ現象なのだろう。最近の映画館で流される予告編には「泣ける」という文字がやけに多い。邦画の実写作品中心で、ある時など、3本ぐらい続いたことがある。うんざりしたこともたびたびである。
「涙、泣ける」は、興行と密接な関係を持っている。昔からだ。日本人が好むジャンル、テイストなのであろう。それが今も、違った形ではあるが、脈々と息づいている。変わらないことのほうが興味深い。
もちろんこのジャンルには、いろいろな内容がある。ひとつの枠に決めつけることはできない。しかも見る人それぞれに、反応は違う。同じシチュエーションでも泣く人、泣かない人に分かれる。
いい悪いではない。笑いと同じく、涙についても人それぞれの性格、感情表現、育ってきた環境などによって、異なった反応を見せるということである。
だから「泣ける映画」が全てヒットするわけではない。つまり、ヒットする作品とヒットしない作品に分かれる。ただ、興行の安定度は比較的、高い。これが、連発されている大きな要素のひとつである。
今年に入って、2本の作品が大ヒットした。公開順に「366日」と「ファーストキス 1ST KISS」だ。興収では前者が25億7000万円、後者が27億7000万円(4月27日時点)を記録している。
2作品ともに、広範囲にわたったクチコミの理由のひとつが「泣ける」だ。その意味合いは異なるが、どちらも恋愛ものという点で共通している。だから若い観客、特に女性が多い。「泣ける」と「恋愛」は結びついている。俳優の人気が、これに加わる。
ただ、それだけでは大ヒットの領域に踏み込むことはできない。ここで、見た人の心に深く突き刺さる要素が大切になってくる。「泣ける」という表層的な反応が映画のトータル性の中、いかに見る人の気持ちを深層の領域で鷲掴みできるか。
「366日」なら人を思う気持ちの深さ、尊さが、それを切実に歌い上げる主題歌とともに、観客の心を深くえぐってくる。「ファーストキス」なら、独特の会話劇と予想を超えた話の展開が、見る者の気持ちをざわつかせる。
「涙、泣ける」映画が多くなるのは、企画の怠慢だと思う。押しつけがましいと感じられるようになってしまっては、逆効果にもなろう。今がそのギリギリの段階ではないか。
「涙、泣ける」映画が悪いのではない。このジャンルが興行的に安定しているからといって、安易に多作化されるのがいちばん困る。だから揶揄される。先の2本の内容、成果からは、学ぶことが多いと思っている。
(大高宏雄)
映画ジャーナリスト。毎日新聞「チャートの裏側」などを連載。「アメリカ映画に明日はあるか」(ハモニカブックス)、「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など著書多数。1992年から毎年、独立系作品を中心とした映画賞「日本映画プロフェッショナル大賞(略称=日プロ大賞)」を主宰。2025年に34回目を迎える。
アサ芸チョイス
AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...
記事全文を読む→「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...
記事全文を読む→20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...
記事全文を読む→

