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記事全文を読む→実は京都サンガもやっていた!FIFAクラブW杯でPSGの「革新的奇策」が大失敗に終わって激しく議論されたこと
決勝戦から既に数日が経過しているのに、いまだ議論が白熱。それがサッカー「FIFAクラブW杯」のパリ・サンジェルマン(PSG)とチェルシーの戦いぶりだ。
キックオフのホイッスルが鳴った瞬間、観客の視線はゴール前でもセンターサークルでもなく、タッチラインへと吸い寄せられていた。
PSGのヴィティーニャがボールを思い切り蹴り込み、チェルシーにスローインを「プレゼント」。続いてデンベレ、コロ・ムアニ、アセンシオらが猛ダッシュで囲い込み、敵陣の高い位置でボールを奪いにいく。これが「PSG式キックオフ」である。
ルイス・エンリケ監督が編み出したこの一手は、キックオフを「攻撃用のセットプレー」と捉える逆転の発想。自陣でパスを回してリスクを背負うより、敵陣で「手投げ」のスローインを強制し、その制約の隙を突こうというわけだ。
ところがチェルシーは準備万端だった。右SBリース・ジェームズが試合を通じて右サイドの守備とカウンター起点として活躍し、PSGのプレスを無効化する一翼を担った。ハイプレスは空振りし、逆にポッカリ空いた背後を突かれたPSGは、前半だけで3失点。0-3で完敗した。
この奇策の賛否は真っ二つだ。
「ラグビーみたいで品がない」
「相手へのリスペクトがゼロ」
「スローインのボール保持率は低いんだから合理的」
「キックオフでわざと外に出したら、センターサークルに戻すルールに変えよう」
日本では昨シーズン、京都サンガF.C.がキックオフからロングキックで相手陣内にボールを送り、スローイン後のプレスを仕掛けた例がある。ただ、「空中戦に強いFW+50メートル級ロングスローワー+接触に寛容な笛」という三拍子が揃うケースはまだ少ないのが現状だ。
試合後はピッチ外で、ひと悶着があった。エンリケ監督が3点目を叩き込んだジョアン・ペドロと言い合いになり、小突いたことで両軍ごちゃ混ぜの乱闘劇に発展。表彰式は予定より大幅に押し、FIFAは映像をもとに調査を開始した。
決勝で「弱点」が露呈したことで、エンリケ監督は戦術の調整を示唆したが、キックオフを「攻撃のセットプレー」へと転換させる発想そのものは消えないだろう。PSGの敗北は、革新的戦術の限界を示した。サッカーの進化は止まらないが、伝統と革新のバランスが問われる一戦だった。
(ケン高田)
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