スポーツ
Posted on 2025年07月17日 10:45

実は京都サンガもやっていた!FIFAクラブW杯でPSGの「革新的奇策」が大失敗に終わって激しく議論されたこと

2025年07月17日 10:45

 決勝戦から既に数日が経過しているのに、いまだ議論が白熱。それがサッカー「FIFAクラブW杯」のパリ・サンジェルマン(PSG)とチェルシーの戦いぶりだ。

 キックオフのホイッスルが鳴った瞬間、観客の視線はゴール前でもセンターサークルでもなく、タッチラインへと吸い寄せられていた。

 PSGのヴィティーニャがボールを思い切り蹴り込み、チェルシーにスローインを「プレゼント」。続いてデンベレ、コロ・ムアニ、アセンシオらが猛ダッシュで囲い込み、敵陣の高い位置でボールを奪いにいく。これが「PSG式キックオフ」である。

 ルイス・エンリケ監督が編み出したこの一手は、キックオフを「攻撃用のセットプレー」と捉える逆転の発想。自陣でパスを回してリスクを背負うより、敵陣で「手投げ」のスローインを強制し、その制約の隙を突こうというわけだ。

 ところがチェルシーは準備万端だった。右SBリース・ジェームズが試合を通じて右サイドの守備とカウンター起点として活躍し、PSGのプレスを無効化する一翼を担った。ハイプレスは空振りし、逆にポッカリ空いた背後を突かれたPSGは、前半だけで3失点。0-3で完敗した。

 この奇策の賛否は真っ二つだ。
「ラグビーみたいで品がない」
「相手へのリスペクトがゼロ」
「スローインのボール保持率は低いんだから合理的」
「キックオフでわざと外に出したら、センターサークルに戻すルールに変えよう」

 日本では昨シーズン、京都サンガF.C.がキックオフからロングキックで相手陣内にボールを送り、スローイン後のプレスを仕掛けた例がある。ただ、「空中戦に強いFW+50メートル級ロングスローワー+接触に寛容な笛」という三拍子が揃うケースはまだ少ないのが現状だ。

 試合後はピッチ外で、ひと悶着があった。エンリケ監督が3点目を叩き込んだジョアン・ペドロと言い合いになり、小突いたことで両軍ごちゃ混ぜの乱闘劇に発展。表彰式は予定より大幅に押し、FIFAは映像をもとに調査を開始した。

 決勝で「弱点」が露呈したことで、エンリケ監督は戦術の調整を示唆したが、キックオフを「攻撃のセットプレー」へと転換させる発想そのものは消えないだろう。PSGの敗北は、革新的戦術の限界を示した。サッカーの進化は止まらないが、伝統と革新のバランスが問われる一戦だった。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月15日 13:00

    過去の選挙での問題発言に加え、支持者をシャトルバスで無料送迎していたことをめぐって事実関係の弁明を二転三転させた末に、簗和生前農水相(裏金1746万円)が事実上の更迭となった。国会審議で野党から追及された際、当初は「選挙管理委員会に確認して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月16日 21:30

    昼どきの日本列島に緊張が走った。10月16日午後0時40分頃、気象庁は北海道根室市から北東約750キロの千島列島付近を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震が発生したとして、緊急地震速報を流した。テレビに映し出されたM9.9の数字に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年10月18日 12:00

    コント日本一を決める大会に「大人の事情」は無関係だった。10月17日に生放送された「キングオブコント2026」(TBS系)で、エントリー3445組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得したのは、吉本興業所属のジェラードン。アタック西本とかみち...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク