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記事全文を読む→芸能史に残る悲劇!高部知子の「ニャンニャン事件」写真を持ち込んだ少年が選んだ「最悪の結末」
筆者が芸能担当記者時代に最も後味の悪い事件として苦い記憶があるのが、高部知子の「ニャンニャン事件」だ。
1983年、ベッド上で裸の上半身をシーツで覆い、タバコをくわえた衝撃的な写真を、写真週刊誌が掲載。高部は当時、15歳。ドラマ「積木くずし~親と子の200日戦争」で主人公の不良少女を演じ、高い演技力が評価されていた。
そして萩本欽一の高視聴率番組「欽ちゃんのどこまでやの!?」で結成された3人組アイドルユニット「わらべ」のメンバーのひとりだった。
この衝撃スキャンダルは、わらべのヒット曲「めだかの兄弟」の歌詞の一節をもじって「ニャンニャン事件」として、スポーツ紙や週刊誌、ワイドショーがこぞって報じ、日本中の耳目を集めた。そのインパクトはあまりに大きく、高部は芸能活動からの謹慎を余儀なくされた。
写真を持ち込んだのは当時18歳の、高部の元交際相手の少年だった。これをテレビ局に持ち込んだとの情報が漏れ、暴走族や暴力団関係者から嫌がらせを受けた。その防衛手段として、写真誌にリークしたとされる。写真誌には謝礼を要求しなかったという。
彼はなぜ、こんな行動に出たのか。高部にフラれた腹いせなのか。少年の真意が分からなかったこともあり、メディアはこの少年の行方を追った。新人記者だった筆者も少年の自宅周辺で張り込みをさせられたが、顔を知らないのにこんなことをする意味があるのか…と疑問を感じていたものだ。
そして事件は最悪の結末を迎えた。追い詰められた少年が自死したのである。
このニュースが流れた数日後、意外な事実を知った。筆者が世話になっていたある編集者が、
「実はオレ、知人に頼まれて彼を1週間ほど、かくまっていたんだよ」
憔悴した表情でそう打ち明けたのだ。
この編集者のところにいた少年は非常に怯えていたといい、
「とにかく残念だ」
とうなだれた。
少年を追い詰めた一因がメディアにあるのは明らかで、筆者も彼を追い詰めた側にいたのである。少年の存在が身近にあったことに、少なからずショックを受けた。
その後、高部は復帰したものの、スキャンダルのダメージは大きく、実質的に芸能界を引退。「ニャンニャン事件」というのどかな名称に相反する、あまりに悲劇的な事件だった。
高部は現在、精神福祉関係などの仕事に携わっている、との記事を読んだ。過去の大バッシングを乗り越えて頑張っていることを知り、少しだけ救われた気がした。
(升田幸一)
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