芸能
Posted on 2025年08月04日 06:45

芸能史に残る悲劇!高部知子の「ニャンニャン事件」写真を持ち込んだ少年が選んだ「最悪の結末」

2025年08月04日 06:45

 筆者が芸能担当記者時代に最も後味の悪い事件として苦い記憶があるのが、高部知子の「ニャンニャン事件」だ。

 1983年、ベッド上で裸の上半身をシーツで覆い、タバコをくわえた衝撃的な写真を、写真週刊誌が掲載。高部は当時、15歳。ドラマ「積木くずし~親と子の200日戦争」で主人公の不良少女を演じ、高い演技力が評価されていた。
 そして萩本欽一の高視聴率番組「欽ちゃんのどこまでやの!?」で結成された3人組アイドルユニット「わらべ」のメンバーのひとりだった。

 この衝撃スキャンダルは、わらべのヒット曲「めだかの兄弟」の歌詞の一節をもじって「ニャンニャン事件」として、スポーツ紙や週刊誌、ワイドショーがこぞって報じ、日本中の耳目を集めた。そのインパクトはあまりに大きく、高部は芸能活動からの謹慎を余儀なくされた。

 写真を持ち込んだのは当時18歳の、高部の元交際相手の少年だった。これをテレビ局に持ち込んだとの情報が漏れ、暴走族や暴力団関係者から嫌がらせを受けた。その防衛手段として、写真誌にリークしたとされる。写真誌には謝礼を要求しなかったという。

 彼はなぜ、こんな行動に出たのか。高部にフラれた腹いせなのか。少年の真意が分からなかったこともあり、メディアはこの少年の行方を追った。新人記者だった筆者も少年の自宅周辺で張り込みをさせられたが、顔を知らないのにこんなことをする意味があるのか…と疑問を感じていたものだ。

 そして事件は最悪の結末を迎えた。追い詰められた少年が自死したのである。

 このニュースが流れた数日後、意外な事実を知った。筆者が世話になっていたある編集者が、
「実はオレ、知人に頼まれて彼を1週間ほど、かくまっていたんだよ」
 憔悴した表情でそう打ち明けたのだ。
 この編集者のところにいた少年は非常に怯えていたといい、
「とにかく残念だ」
 とうなだれた。

 少年を追い詰めた一因がメディアにあるのは明らかで、筆者も彼を追い詰めた側にいたのである。少年の存在が身近にあったことに、少なからずショックを受けた。

 その後、高部は復帰したものの、スキャンダルのダメージは大きく、実質的に芸能界を引退。「ニャンニャン事件」というのどかな名称に相反する、あまりに悲劇的な事件だった。

 高部は現在、精神福祉関係などの仕事に携わっている、との記事を読んだ。過去の大バッシングを乗り越えて頑張っていることを知り、少しだけ救われた気がした。

(升田幸一)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク