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記事全文を読む→セ・リーグDH制のナゾ「来年ではなく再来年導入」のウラ事情「高給ベテラン選手の排除期間」が必要
セ・リーグも指名打者(DH)制を導入することが決まった。投手が打席に立つことで、投手交代をめぐる駆け引きがなくなり、導入に反対する声は一定数あるが、
「歴史のある東京六大学リーグが導入を決め、高校野球も来春からDH制にルール変更されます。国際大会ではDH制が当たり前になってきたので」(プロ野球OB)
と「時代の流れ」を強調する声が多く聞かれた。おそらく、本当は導入に反対でも、それで自らを納得させようとしていたのだろう。
しかし、今回のセ・リーグのDH制導入には、割り切れないことがある。なぜ来年ではなく、再来年からなのか、だ。8月5日のセ・リーグ理事会後の会見では「移行期間」と説明されていたが、むしろ疑問を深めてしまっている。
「学生野球界ですぐにできて、プロ野球界ができないなんてことは考えられません。ドラフト会議や外国人選手の調査を理由にする声も聞かれましたが、スカウト、編成スタッフの動きは迅速で、守備難で落とした指名候補を繰り上げればいいだけのこと」(前出・プロ野球OB)
それでも「移行期間」が必要な理由があるようだが、ベテラン選手の排除ではないかと考えられる。原辰徳氏が巨人監督だった頃、セ・リーグのDH制導入を訴え、他の5球団から猛反対を食らった。その理由に「選手編成」があり、「ベテランがDHに回れば、選手寿命が延びる」というものも。
ベテランは高給取りでもある。チーム総年俸額が上がり、そのしわ寄せは育成選手の指名数の削減に及びかねない。DH制導入の前にリストラできる選手は整理したいとして、そのための2年後の導入ではないのか。
「復活に向けて2軍で調整中の中日・中田翔の今後が気になります。でもDH制のパ・リーグを見渡せば、DH専門選手は日本ハムのレイエスと、ソフトバンクの近藤健介くらいでは。あとはベテランを休ませるため、DHに回すなどしたり」(スポーツ紙記者)
DH制によってチーム編成には影響が出ていない、というわけだ。再来年スタートによって影響が出そうなのはむしろ、セ・リーグの投手である。来年も9人制なので、今秋と来春のキャンプでは、送りバントの練習をやらなけれなばらない。ところが2027年には打席に立たないので、無意味なものと分かっていても、サボるわけにはいかない。
移行期間のトバッチリを受けるのはやはり、セ・リーグの投手だといえる。
(飯山満/スポーツライター)
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