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記事全文を読む→巨人・阿部慎之助監督は不満タラタラでも工藤公康はキッパリ否定「コリジョン」巡り真っ二つの本塁憤死シーン
8月27日の広島対巨人(マツダスタジアム)。9回、1点を追う巨人に訪れた最後の好機。1死一、三塁で打席にはリチャード。打球は一ゴロとなり、一塁手モンテロがベースを踏んでから素早く本塁へ送球した。三塁走者・門脇誠は全力でホームへ滑り込んだが、捕手・會澤翼とのクロスプレーの末にタッチアウト。巨人は土壇場で同点機を逃し、その瞬間に試合終了となった。
プレーはきわどく、阿部慎之助監督はすぐさまリクエストを要求。焦点となったのは、タッチのタイミングに加え、會澤の守備位置がコリジョン規則に抵触していたかどうかだった。しかし判定は覆らずアウトのまま試合後、阿部監督は「僕が聞いたのは、『キャッチャーはああいう時はベースの前にいなくちゃいけないんじゃないんですか?』と。(審判は)『流れの中でああなった』と言うんで。『走路は空いてました』と」と振り返った。捕手出身としてなお「でも交錯してましたからねしっかり」と不満を隠さなかった。
実際、審判団の判断は規則に沿ったものだった。公認野球規則6.01(i)では、捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックすることを禁じているが、送球処理の過程で結果的にふさいだ場合は違反とみなさないと定められている。會澤の動きはまさにその「流れの中」であり、リプレー検証でも違反なしと判定された。
ただ、この判定に、ファンの間では賛否が渦巻いた。「律儀にルールを守るのが馬鹿らしい」「門脇のスライディングが拙かった」といった不満もあれば、「會澤のポジショニングは老獪だった」と評価する声も多い。
一方で、テレビ解説を務めた工藤公康氏は「ベースの一角が空いていればコリジョンには当たらない」という趣旨の見解を示し、審判団の判断を支持した。捕手出身の阿部監督が疑問を呈したのとは対照的で、その姿勢の差も注目を集めた。
このルールは2016年に導入され、当時まだ現役だった阿部監督も当然直面していたテーマ。それだけに、昨日の抗議の姿勢に対し「捕手出身なのに理解していないのでは」と冷ややかな声も一部ファンから漏れた。
コリジョンをめぐる解釈が交錯した試合終盤。結果的には會澤の経験値と守備勘が勝敗を分けた格好となった。
(ケン高田)
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