社会
Posted on 2025年09月07日 18:00

住んでわかった「川口・クルド人問題」の激ヤバ実態(1)食堂は朝6時から賑わう

2025年09月07日 18:00

 日本に在留する外国人は昨年末時点で370万人を超え、参院選では「日本人ファースト」を掲げる党が大躍進した。「多文化共生」が大きな課題となっているが、かねてから「クルド人問題」が取り沙汰される埼玉県川口市はどうか。住んでみなければわからない!  ガチンコ調査で見えた激ヤバな実態とは─。

「私がこの本を執筆するきっかけは担当の編集者から、『実際に川口市に滞在してクルド人問題を取材してくれませんか』という依頼を受けたことです。JR西川口駅のウイークリー・マンションに拠点を構えたのは昨年9月のことでした。取材で心がけたのは、ニュートラルな視点を保つこと。私自身、東京で暮らしているので、川口の事情や真実はよくわからない。できるだけ既成概念を持たず、もちろん偏見を持たず、まっさらな状態で川口での生活を始めたんです」

 こう話すのは、話題の新刊「おどろきの『クルド人問題』」(新潮新書)を上梓したライターの石神賢介氏。クルド人とは中東北部の山岳地域に居住する、「国を持たない最大の民族」と言われる。クルド人が川口市とその周辺に移住し始めたのは90年代初頭。親族も次々と来日し、日本で生まれた在日クルド人2世も多くいる。

「川口のクルド人」を広く世に知らしめたのが23年に市内の医療センターで起きた暴動だろう。救急搬送されたクルド人を巡って、およそ100人のクルド人が集結。機動隊が出動する騒ぎになった。この頃から地域住民との軋轢が顕著になっていく。

 こう書くと、まるでクルド人が川口市を占拠しているかのような印象を抱くかもしれないが、「クルド人の人数については、住民票がない人もいるため、正確な数は不明ですが、およそ3000人とも言われています。川口市の広さは、山手線内の面積とほぼ同じで、3000人というと、東京・渋谷のNHKホールを満杯にする程度ですから。地元の人に『クルド人はどこにいますか?』と尋ねても、『え? どこの人ですか?』という反応ばかり。取材になるのかな? と不安に思ったものです」(石神氏)

 いったいどこに行けばクルド人に会えるのか。石神氏いわく、「クルド人のほとんどは解体業で生計を立てています」とのことで、

「川口市の中央からやや北寄りにヤード(解体資材置き場)の密集エリアがあって、みんなそこに集まって、トラックに乗り合わせて東京とか横浜の解体現場に向かうわけです。そこにある食堂は朝6時頃から賑わっていて、クルド人が朝食を食べたり、昼食の分を買っていくんですね。私はそこのパンがすっかり気に入って、何度も通いました。すると、クルド人の中にも、少しは日本語が話せる人がいるわけです。日本人女性と結婚した人とかね。そういう人って日本人を見つけると話したがるんですよ。お茶をいれてくれたり、おしゃべりに付き合ってくれたり、親切なクルド人もたくさんいました」

 川口市を拠点に、近県の解体現場へ向かうクルド人労働者の日常が浮かび上がってきた。

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