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記事全文を読む→田中将大の200勝が遠のく巨人の正捕手問題「甲斐拓也VS岸田行倫」でわかった「2.72と4.62」の差
巨人の捕手問題は複雑だ。「2.72」と「4.62」。何の数字かというと、前者が甲斐拓也がケガをする前のチーム防御率で、後者は甲斐離脱後のそれ。数字だけを見ると、ディフェンス面における甲斐の存在の大きさを再認識させられる。
「甲斐がいなくなった後、スタメンマスクを任されてきた岸田行倫はよくやっています。打撃面での貢献度は大きく、チームの得点力のことを考えたら、岸田は外せません」(スポーツ紙記者)
8月30日からの3試合だけであるが、岸田は4番を任されている。今季は岸田でいくしかないが、甲斐との正捕手争いは、来シーズンの課題となりそうだ。
「岸田、大城卓三のディフェンス面に、阿部慎之助監督は物足りなさを感じていました。これが甲斐獲得につながったわけです」(前出・スポーツ紙記者)
守備力の甲斐か、それとも打力の岸田か…。しかし、事態はもっと複雑になってきそうだ。NPBや一部球団の関係者が言っていたのだが、来春開催のWBC大会で「侍ジャパンに岸田が選出される可能性が高い」そうだ。
甲斐はケガがあったため、今回は留守番となる公算大。となれば、侍ジャパンに選ばれた捕手を控えにするのは、よろしくないのでは…。
「小林誠司も2017年のWBCメンバーに選ばれましたが、その後は出場機会に恵まれませんでした」(ベテラン野球記者)
捕手として代表チームに選ばれるだけの実力を持っていながら、ベンチスタート。甲斐の実力が突出しているのかもしれないが、岸田が侍ジャパンに選ばれた場合、巨人はスタメンマスクを被る捕手に何を求めているのかを、明確に伝え直すべきだろう。
「巨人のチーム防御率がダウンしたのは、岸田のせいだとは言い切れません。8月後半からの終盤戦は、まさに体力勝負。救援投手陣がバテており、投球にキレがなくなってきました」(前出・スポーツ紙記者)
岸田は甲斐が離脱した8月24日以降の全19試合でスタメンを任されてきたが、QS(先発投手が6回3失点以内に抑える)は7回だけ。QSの多さだけで配球の良し悪しは決められないとはいえ、先発投手が5回までもたずにKOされた試合も7を数えている。9月16日の田中将大が、7回目のQSだった。
岸田は田中に勝ちをつけてやりたい一心で、リードを組み立てたはずだ。甲斐と岸田の正捕手争いで決着がつきそうなポイントは、先発投手に勝ちをつけ、ゲームを支配できるかどうかだろう。
(飯山満/スポーツライター)
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