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記事全文を読む→ヤクルトが投壊による最下位独走でも石川雅規の続投にOKを出す「らしさ」と「甘さ」
東京ヤクルトスワローズの大ベテラン、石川雅規投手(45)が来季も現役を続けることが判明した。24年目の今季はここまで7試合に登板し、2勝4敗、防御率8.23と苦しい数字が並ぶ。それでも通算200勝まで残り12勝と大記録は射程圏内にあり、球団は石川の存在価値を高く評価している。
林田哲哉球団社長は「投手陣全員を引っ張っていける力がある。私はそれにお金を払う」と発言。事実上、現役続行のゴーサインを出した格好だ。ヤクルト担当記者は「これこそ“ファミリー”を大事にするヤクルトらしさ。発言は将来監督を任せる約束手形そのものです」と話す。
だがチーム状況は深刻だ。今季も最下位を独走し、来季も苦戦は必至と見られる。主砲・村上宗隆がメジャー移籍に踏み切るのは確実で、投手陣もシーズンを通じて安定したローテーションを構築できなかった。「9回を投げ切っての完投勝利は、4月3日の広島戦で小川泰弘が挙げた1度きり」(同記者)。数字が示す通り、投手力の立て直しは急務だ。
石川は昨オフ、減額制限を超える2750万円ダウン(推定年俸4000万円)を受け入れた。最後に2桁勝利を挙げたのは2015年(13勝9敗)で、昨季はわずか1勝。それでも球団は石川の“家族のような存在”としての価値を優先した。
次期監督には池山隆寛二軍監督の昇格が既定路線とされるが、「この戦力状況では、外部やビッグネームの監督が引き受けることはない。だが、それもよしとするのもヤクルトらしいと言える」(同)。
ファミリーを大事にし、ベテランを尊重する――この姿勢が“ヤクルト野球”を形作ってきたことは間違いない。だが一方で、戦力不足や主力流出の現実に向き合わなければならないのも事実だ。石川の現役続行は、チーム再建の象徴となるのか。それとも“らしさ”の裏に隠れた“甘さ”を露呈するのか。来季のヤクルトは、その答えを突きつけられるシーズンとなる。
(小田龍司)
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