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記事全文を読む→やなせたかし 57年前の「アサ芸」連載コラムで「ベトナム戦争」に“アンパンチ”
先頃、フィナーレを迎えたNHK連続テレビ小説「あんぱん」。モデルとなった漫画家・やなせたかし氏だが、のちに大人気アニメとなる「アンパンマン」を世に出す直前、週刊アサヒ芸能でコラムを連載していたのだ。あんぱんのようには甘くない、ピリ辛な書きっぷりをご紹介しよう。
この連載は1968年8月18日号から12月22・29日合併号までの全19回。プロフィール欄には「大正八年、高知県に生まれる。漫画集団所属。かたわら、詩・映画評論・放送台本などかき、ことしの後半はムシプロのアニメ『千一夜』の美術監督の仕事に集中する予定」とある。「漫画集団」とは、ドラマでも描かれた漫画家の職能団体であり、本誌で半世紀以上にもわたって連載を続けていた小島功氏がその幹部であった。もしや、小島氏の口利きで連載が始まったのでは!? ちなみに小島氏の連載はこの8月18日号で、すでに第590回だ。
気になる連載第1回は政治の非合理性についてバッサリ。
「三日の午前零時二十九分に開催された。それが議長・副議長の選挙だけなのだから、その非能率、時間の空費は奇怪というほかはない」
「きみらはもう批判者ではないぞ。議員の一人として、もうすでに共通の責任を負っているのだ。もちろん、七時間待たされて十五秒で会議が終わるようなことに関しても、きみたちは被害者づらをしていることはできない」
アンパンマンの優しい笑顔からは想像できない痛烈な指摘だ。
それは、朝ドラのテーマの1つでもあった戦争に対する思いについて触れた回によく表れている。
当時行われていたベトナム戦争に米軍兵として参加した日本人青年が脱走。青年は「除隊後に奨学金がもらえる。軍隊で英語が習える」と答えたという。
やなせ氏は「ぼくは現役兵として、大東亜戦争の悲惨を経験した。死体の林のなかも歩いた」とし、青年に対しては「戦争や軍隊に対する考えがあまりにも甘すぎる」と苦言を呈したのだ。無事、日本に帰ってきたことに安堵しつつ、最後は再び「戦場とは殺人をおかし、自分もまた殺されるかもしれぬ場所だ。こんなことを、二十歳以上の男に説明しなくてはいけないのだろうか」。戦争に対する強い嫌悪と、戦後20年余りで早くもその悲しい記憶が世の中から薄れていることへの危機感を抱いていたようだ。「アンパンマン」が作品として発表される前年のコラムである。名作誕生の裏に、やなせ氏の反戦の思いがあったことがわかる。いや、いち早く戦争に“アンパンチ”を食らわしたということか。
今年が昭和100年であるのと同様、68年は明治100年だった。その記念イベントが数々あったことについても、「もう食傷気味だ。そんなに明治はなつかしくない」と冷ややか。
その一方で、「明治から百年もたっているのに、いまだに政治家の収入がまったく不可解」と嘆いている。それから50年余り経った今でも不可解極まりないのだから、あらためて嘆かざるをえない。
10月13日は、節目の十三回忌にあたる。やなせ氏なら、今の日本、今の世界になんと言うだろうか。
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