スポーツ
Posted on 2025年10月15日 18:00

楽天・辰己涼介ポスティングでメジャー挑戦なら「上沢式FA一直線」の命運と国内FA移籍の「どっちが得か」

2025年10月15日 18:00

 あくまで夢を追うのか、それとも現実を選ぶのか。
 楽天の辰己涼介がこの秋、大きな岐路に立たされている。本人はポスティングによるメジャーリーグ挑戦を希望して球団に直訴したが、現時点では認められていない。すでに国内FA権を取得していることで、国内他球団への移籍という選択肢も視野に入る。

 俊足と強肩を誇るセンター守備は球界屈指。昨年は打率2割9分4厘、7本塁打、58打点、20盗塁を記録し、158安打で自身初の最多安打タイトルを獲得。攻守にわたってチームを支えた。
 ところが今年は打率2割4分、7本塁打、32打点に終わったことで、
「パンチ力不足は明らか。メジャーリーグでは通用しない」
「もう1年、結果を残してから考えるべき」
 といった見方が出ている。

 そうした「メジャーではどうなのか」という危うい評価の選手に懸念されるのが「有原式FA」「上沢式FA」の呼称が定着した、「メジャー挑戦⇒失敗⇒たちまち日本球界復帰⇒強力球団へ移籍」という流れである。

 例えば上沢直之は、日本ハムからポスティング制度を利用してレイズとマイナー契約を結んだが、日本ハムに支払われた譲渡金はわずか95万円ほど。形式上はメジャー挑戦だったが、実際には球団にほとんど見返りはなく、その上、通用しなかったことで、たった1年で帰国。FAの身分となってソフトバンクに金を積まれ、移籍した。制度の盲点を突いた移籍劇として、大いに物議を醸したのは事実である。
 有原航平の場合も同様で、日本ハム⇒レンジャーズ2年で通用せず⇒FA⇒ソフトバンク入団という道を辿った「元祖」だ。

 辰己は今年1月、大トリとなる契約更改で「生え抜きトップクラスの評価」を受けたとされ、年俸8000万円から1億3000万円への昇給(いずれも推定金額)となった。球団の年俸ランクではBランクで、もし国内球団にFA移籍すれば、人的補償や金銭補償が発生することになる。

 だが結果的に上沢と同じ方法をとれば、FAランクの制約を受けずに、帰国後の新天地を選ぶことが可能になる。楽天としては主力野手をわずかな譲渡金で失うわけにはいかず、ポスティング容認には慎重にならざるをえない。

 水面下では、巨人が辰己の動向を注視しているという。チームはここ数年、センターを固定できず、丸佳浩はフル出場から遠ざかっている。守備範囲が広く、肩が強い外野手は魅力的だ。

 辰己はここ2年、契約更改交渉が越年するなど、球団との難しい関係が指摘されている。その去就に結論が出るのはいつになるのか。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月05日 11:30

    アメリカ・トランプ大統領との首脳会談の場を利用し、高市早苗首相への的外れな口撃に終始したのは、中国の習近平国家主席だ。日本のメディアは米中双方が「同盟」という言葉をどう使ったかなどと、表層の言葉尻を捉えて大騒ぎしているが、完全に本質を見誤っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年10月08日 06:30

    夏の猛暑期に冷房を限界までフル稼働させていた愛車。カレンダーが10月になり、エアコンの設定を除湿冷房から暖房や送風へと切り替えた瞬間、送風口からモワッと漂う「酸っぱい嫌な臭い」に思わず顔をしかめた経験はないだろうか。その異臭の主因は、夏場に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年10月06日 18:00

    昨年、アサヒグループホールディングスに不正アクセスを仕掛けた海外ハッカー集団の中枢メンバーが、なんと大阪で捕まっていた。10月6日の各国における報道によれば、日本の捜査当局が拘束したのは「Qilin(キリン)」の中心人物とされる28歳で、ロ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク