スポーツ
Posted on 2025年11月13日 10:00

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ココナッツブラウンの末脚に磨き!」

2025年11月13日 10:00

 引きも切らず続く秋のGⅠ戦線。今週は中距離路線を歩む3歳上の女王決定戦、エリザベス女王杯がメインとして行われる。

 筋金入りの4歳上の古牝馬か、それとも勢いに乗る3歳組か。毎年ながらこの取捨に悩まされるのが、この牝馬によるGⅠ戦だ。

 02年に馬単が導入されて以降の23年間に限定してみると、3歳馬が9勝(2着6回)。4歳馬は10勝(2着8回)、そして5歳馬が4勝(2着7回)となっている。ちなみに、6歳馬以上は勝ち鞍がない。

 このデータでは古馬優勢ということがわかるが、ただ、出走頭数は4歳以上の古馬が圧倒している。出走が少ないながら3歳馬が充実著しい4歳馬とほぼ肩を並べているのは、すごいと言わざるをえない。

 今回、3歳勢は秋華賞で2、3着したエリカエクスプレスとパラディレーヌが人気どころ。軽視は断じて禁物ということになる。

 対して4歳上の古馬は、堅実アドマイヤマツリ、名手レーン騎手とコンビを組むカナテープ、充実ぶりが目立つココナッツブラウンとステレンボッシュ、勢いに乗るラヴァンダ、そしてオールカマーを勝って復活を遂げたレガレイラという布陣。結果は別として、見応え満点のエキサイティングな競馬が展開されること請け合いだ。

 地力に勝る4歳上の古馬は56キロ。それに対して3歳馬は54キロで争われる。秋以降、3歳馬も急激に力をつけており、斤量に2キロの開きがあるとはいえ、ほぼ互角と見ていいだろう。であれば、より状態のよしあしを見抜くことが馬券戦術上、肝要となってくる。

 02年に馬単が導入されて以降、これまでの23年間、その馬単での万馬券は7回(馬連4回)。この間、1番人気馬は5勝(2着5回)、2番人気馬は4勝(2着4回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は3回ある。

 過去のデータでは、必ずしも人気どころによる決着になっていないことがわかるが、今年も顔ぶれからして簡単ではないはずだ。

 馬券的には難解だが、最も狙ってみたいのは、ココナッツブラウンである。

 札幌記念2着以来、3カ月ぶりの実戦になるが、当初からここが目標。短期放牧でリフレッシュされたあと、しっかりと調整されており、この中間、稽古が行われるたびに動きがよくなっている。1週前の追い切りも軽快でリズミカル。まずは文句なしだった。

 スタミナのあるキタサンブラック産駒らしく、奥手のタイプ。これまでは勝ちみに遅かったが、この春に3勝クラスを勝ち上がったあとは、札幌で強敵相手にGⅢクイーンS、GⅡ札幌記念を連続2着。持ち味である鋭い末脚は磨きがかっている。

 そもそも馬体重の変動が激しい馬ではあるが、2カ月半ぶりだったクイーンSは前走比20キロ増での出走。続く札幌記念は反対に10キロ減。それでいて結果を出してきたことを思うと、力をつけ、安定感が増してきたことは明らかだ。

 上村調教師をはじめ、厩舎スタッフは「コンスタントに力を出せるようになってきて、調整しやすくなっている。これからが楽しみだし、強力なメンバーとなる今回も、そう差はないと思っている」と、期待感たっぷりに口をそろえる。そうであれば、期待できるのではないか。

 しかも、血統(母系)は文句なし。欧州の一流血脈で、ブロードストリート(ローズS)、アグネスワールド(ジュライCなどGⅠ2勝)、ヒシアケボノ(スプリンターズSなどGⅠ2勝)のほか、一族に活躍馬が多く、言ってみれば母系はGⅠ馬の宝庫。いきなり女王の座に上り詰めても不思議はない。

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