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記事全文を読む→66歳「補助教員」事件でわかった…来年度から導入しても「教員免許なし性犯罪教師」が野放しになる「日本版DBS」の抜け穴
逮捕された66歳の補助教員の男は警察の取り調べに対し、
「学校教育に携わりたかった」
と供述しているというから、開いた口が塞がらない。児童買春などで教員免許を二度も失効。その後も全国各地でニセ免許の写しを使い回し、名字を変えるため養子縁組までして実に30年にわたり、教壇に立ち続けた。これがニセの教員免許状の写しを提出した疑いで再逮捕され、11月7日に福岡県警から検察へと身柄が送られた。
男は1985年に教員免許を取得し、福岡県福岡市内の中学校に数学教師として勤務。しかし2005年に児童買春容疑で逮捕・起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。判決を重くみた福岡市の教育委員会は男を懲戒処分にし、その時点で教員免許は失効した。
ところが2年後、男は失効した教員免許を使って山口県山口市内の私立高校の教壇に立ち、まんまと教育委員会から教員免許の再交付を受けることに成功。しかし、今度は車の無免許運転で有罪判決を受け、またもや教員免許を失効した。
二度の教員免許失効で、さすがに教壇に立つことを諦めたかと思いきや、今度は教員免許がない状態で埼玉県や群馬県の高校や公立小中学校で、臨時教員などとして勤務することになる。社会部記者が語る。
「全国の教育委員会は教員採用の際に国のデータベースで、子供へのわいせつ行為で処分された免許失効者の情報を検索します。しかし男は養子縁組して名字を変えることで、このチェックをすり抜けた。ところが、偽造した教員免許のコピーを福岡の教育委員会に提出し、県内の町立中学校補助教員として勤務していたことがバレて御用となった。法律上、補助教員として働くために教員免許は必要なく、たまたま町が採用条件として免許保有を掲げていたため、発覚することになりました」
学校現場での教員不足が深刻化する中、授業を助ける補助教員は貴重な戦力だとされる。その半面、全国でこの男と同様に、無免許や偽造免許で勤務する事例があとを絶たないという。
「来年度から導入される『日本版DBS』(子供に接する仕事に就く人物の性犯罪歴を確認する制度)により、就労希望者には性犯罪歴の有無のほか、戸籍情報提出が求められます。氏名を変えたとしても、ある程度の情報把握は可能になるでしょう。しかし確認義務の対象は法律上の認可を受けた学校や認可保育所などで、放課後児童クラブや学習塾などの民間事業者は、あくまでも任意。しかも痴漢や盗撮で逮捕されても、被害者との間で示談が成立するなどして不起訴となった場合、照会対象にならないことがある。つまりこの制度はまだまだ抜け穴だらけで、どれほどの実効性を持つのかは全くわからないということになりす」(前出・社会部記者)
教育現場から犯罪者を完全に締め出せる日は来るのか。
(灯倫太郎)
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