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記事全文を読む→三又又三の「社長、前借りいいですか?」〈兄の教え①〉
元気ですか〜!(猪木風)。還暦ブレイクを本気で狙っている三又又三(58)です。
最近、とてもうれしい出来事がありました。なんと、不動産会社の社員として、偶然の出会いを契約に結びつけることができたんです。
お客様はとあるご夫婦。奥様が仕事の関係で店舗の前をよく通るので、いつも挨拶していたら、いつの間にか会話を交わすようになったんです。
もちろん、その時は後に物件を買ってくれるなんて思いもしませんでした。
「ご家族は? へ〜お子さんが2人も」
なんて他愛のない話から入って、徐々に徐々に距離が縮まっていったんです。こういう時、僕が必ず聞くのが旦那様との馴れ初め。
「ご主人とはどこで知り合ったんですか?」
これ、聞き方にもコツがあって、いきなり尋ねるのはもちろんNG。
「僕ね、ずっと独身でしょう? 結婚したことないから教えてほしいんです」
自虐を交えながら自分の情報も伝えるんです。
「素敵な出会いですね〜」
「素晴らしいご家族がいてうらやましいですよ」
ここで大切なことは、相手がどんなことを言っても、決して否定せずに、話を聞きだすこと。
このコミュニケーション術を僕に教えてくれたのは9つ年上の兄。年は離れていましたけど、いつも同じ目線に立って相談に乗ってくれました。
あれは僕が小学1年生の時のこと。その日、学校で全校集会があって、1000人以上いる生徒の前でハキハキとしゃべる生徒会長の姿に感銘を受けたんです。
「すげえ、同じ小学生なのに全生徒を牛耳ってる。俺も生徒会長になりたい」
そして僕は、家に帰るなり、兄にとんでもない噓をついてしまいます。
「お兄ちゃん、僕、生徒会長になったんだよ」
兄は中学3年生ですから、当然、噓だってわかるはず。しかし兄は僕を問い詰めたり、バカにすることもありませんでした。それどころか‥‥、
「本当か! すげえな、お前」
こう言って、めちゃくちゃ喜んでくれたんです。
そこからは質問攻めですよ。
「どうやって生徒会長になったんだよ。立候補したのか? 選挙は?」
聞かれるたびに、僕はどんどん噓を上塗りしていったのですが、兄は「それでそれで?」と身を乗り出して聞いてくれる。噓がバレ始めてだんだんツラくなってくるのが伝わったのか、最後には「頑張れよ、生徒会長!」と応援してくれたんです。絶対に「噓つくなよ」とは言わない。その後、僕は反省しきりでしたけどね(笑)。
この兄の話で思い出すのが千原ジュニア。僕が何か新しい挑戦をしようとする時、彼は決まってこう言ってくれます。
「三又さんならできるよ。だって、オモロイもん」
相手を乗せるのがとても上手なんです。
冒頭で書いた契約の話に戻ります。すっかり打ち解けた奥様から、ある日こんな悩みを打ち明けられたんです。
「子供も大きくなって、2LDKだと何かとねぇ」
家の話をしたのはこれが初めて。
状況はだいたい把握しているので、僕はすぐに提案したんです。
「それなら、今住んでいるマンションを売って、広い3LDKに引っ越せばいいじゃないですか。絶対いい物件が見つかりますよ。今度、旦那さんを連れてきてくださいよ」
そこからはトントン拍子で話が進んで、契約につながったというわけです。
他愛もない雑談でも、常に相手がプラス思考になるよう心がける。日々の心がけが大切なんだとつくづく思いました。次回も兄から教わったコミュニケーション術についてお話ししたいと思います。
三又又三(みまた・またぞう)株式会社TAP所属のお笑い芸人。「踊る! さんま御殿!!」(日テレ系)、「志村けんのバカ殿様」(フジ系)等数々のバラエティーに出演。2023年より不動産会社に勤務し、芸人との二刀流で活動。今夏より漫才協会に入会。
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