女子アナ
Posted on 2025年11月28日 06:30

「好きな女子アナ」トレンド急変が示す岩田絵里奈・田中瞳・江藤愛の「体を張れる度胸」と「奥ゆかしさ」

2025年11月28日 06:30

 今年もオリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」が発表される時期が近づいてきた。 2023年に5連覇を達成したテレビ朝日・弘中綾香アナが殿堂入りし、新女王の行方が大いに気になった昨年の集計で1位となったのは、TBS・田村真子アナだ。

 近寄りがたい美貌の「高嶺の花」イメージの女子アナが上位を独占していたのは昔の話。令和の時代に求められている人気アナの資質は、大きく様変わりしている。 
 平日朝のバラエティー番組「ラヴィット!」で、芸人たちに混じって「ビリビリ椅子」の罰ゲームを受けて悶絶する姿が視聴者の心を掴む田村アナしかり、今や人気アナに欠かせないのが、芸人さながらの「体を張れる度胸」だ。

 昨年4位に躍進した日本テレビ・岩田絵里奈アナは、新人時代に「世界まる見え!テレビ特捜部」で「生クリーム砲」の洗礼を浴びて、体当たり精神が開花。スベるのを恐れないオリジナルのモノマネのほか、生放送でマジックを披露するまでになった。

 昨年8位のテレビ東京・田中瞳アナも、体当たりで人気を集めるひとり。今年6月末にアシスタントを退任した「モヤモヤさまぁ~ず2」では「水鉄砲バトル」でびしょ濡れに。炭入り料理を食し、口元を真っ黒にした「お歯黒カット」までサービスしている。

 体を張ることと同様に、人気アナの条件となったのが「ガツガツ感のなさ」である。一昨年から2年連続2位のTBS・江藤愛アナは、決して「爪痕を残そう」として前に出ることのない、奥ゆかしさが特徴的。とりわけ「ひるおび!」では恵俊彰のサポート役に徹している。入社時は同期の田中みな実の陰に隠れていたが、今や「好きな女子アナ」で、かつての田中をしのぐ人気ぶりを誇っている。

 これら田村アナ、岩田アナ、田中アナは体当たりシーンが脚光を浴びつつ、ガツガツしたイメージとはほど遠い。なぜ、こうした「お高くとまっていないアナ」が高い支持を獲得するのか。そこにはSNS社会における「キラキラ疲れ」が挙げられる。
 我々は日々、インスタグラムやフェイスブックで、他人の充実した生活を望まずとも見せつけられ、承認欲求に飽き飽きしている。テレビの中でも「私が主役」とマウントを取ってくる女子アナよりも、体を張って視聴者を楽しませるアナ、黒子に徹するアナにこそ、共感と安心感を覚えるからではないか。

「好きな女子アナ」は、時代の写し鏡なのである。

(松坂明/女子アナアナリスト)

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