政治
Posted on 2026年02月21日 18:00

高市総理に授けたい「名宰相の金言」10(1)高市政権の暴走は許さない

2026年02月21日 18:00

 衆院選において、単独で3分の2議席を確保するほどの歴史的圧勝を果たした自民党。自身の進退をかけ解散総選挙に打って出た高市早苗総理の高支持率をまざまざと見せつけられたが、これは「重い重い責任の始まり」にほかならない。今こそホクホク顔の高市総理に昭和・平成の日本を支えた「名宰相」たちの金言・珍言を贈ろうではないか!

「責任ある積極財政を」

「挑戦しない国に未来はありません」

 そう国民に語りかける高市早苗総理の人気に後押しされ、自民党は316議席という戦後最多の議席数を獲得した。大敗した野党の一部などからは、

「高市政権の暴走を許さないよう頑張りたい」

 といった、負け惜しみともとれる声が聞こえてくるばかりだ。しかし、本当に高市総理が今回の圧勝劇で、みずから思うがままに政権運営ができるのか、と問われれば、答えはNOだ。永田町関係者が内情を打ち明ける。

「高市人気が強大すぎたために、本来なら当選が危ぶまれていた自民党内の“抵抗勢力”まで多数当選した。憲法改正にせよ減税にせよ、高市さんが本当にやりたい政策に対して横やりを入れてくるのは、何も野党だけではないからな」

 実際、選挙後には石破茂前総理が「多くの議席をいただいたからといって、何をしてもいいという話にはならない」と語るなど、党内から早くも牽制が入った。

 まずは、昨年11月の台湾有事発言で、日中関係を悪化させることになった高市総理には、この言葉を贈りたい。

「自由民主党なんて潰れたって、日本が潰れなければいいんだ。政党の看板の掛け替えは効きますが、国家民族の掛け替えは効かないのであります」

「日本列島改造論」を唱え第64代総理となった田中角栄氏は、街頭演説に集まった無数の聴衆を前に、こう言い放った。

 周恩来首相(当時)との交渉では角栄氏の「我が国が中国国民に多大なご迷惑をおかけした」という謝罪の言葉が軽すぎると受け止められ、一時は暗礁に乗りあげるところだった。しかし、その後も粘り強く交渉を重ねた結果、日中国交正常化を実現させたのだ。角栄氏の言葉は、まさに「思う念力岩をも通す」という政治家としての固い決意が表れている。今日にでも読み返し、受け継ぐ部分は大いにあるだろう。

 また今から25年前、ほかならぬ自民党総裁選で、

「自民党をぶっ壊す!」

 と宣言し、国民の支持を大きく伸ばしたのが小泉純一郎元総理だった。

 高市内閣の高評価に対し、選挙後の自民党そのものへの支持率は決して高くない。むしろ高市総理へのシンパシーを訴えているのは、連立相手の日本維新の会や、高市総理自身が秋波を送る国民民主党の議員たちだ。

「ぶっ壊す」とまで放言した小泉氏だが、実際には旧来型の自民党政治を本当に壊すことはなかった。しかし、現状でも、政党の枠に縛られない国家運営の新しい在り方を、高市総理に期待する国民は少なくないのではないか。

 国民がついていこうと思えるリーダー像としては、「所得倍増計画」を標榜した池田勇人元総理が参考になるのではないか。

「私は嘘は申しません。経済のことはこの池田に任せていただきたい。10年で所得を倍にしてみせます」

 この言葉どおり、高度経済成長を推進したことで池田政権への支持率は高まった。また、実際10年以内に国民の所得倍増も実現している。

「何よりも池田元総理が優れていたのが、細かい政策の説明や経済理論よりも、この政策に命懸けで取り組んでいることを隠さなかったことだと思います。その本気度に国民はついていった。高市さんとタイプ的には似ているかもしれません」(政治ジャーナリスト)

 口先のロジックよりも、自信満々に政策を推進する姿勢こそが、国民が総理大臣に求める姿なのだろう。

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