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記事全文を読む→【スキージャンプ】あの「高梨沙羅スーツ失格騒動」はなんだったのか…ミラノ・コルティナ五輪で飛び出した「ペニスゲート事件」の顛末
スキージャンプの高梨沙羅はミラノ・コルティナ五輪で「雪辱の団体銅メダル」をとるまで、現役引退を考えるほど精神的に追い詰められた。
それは北京冬季五輪スキージャンプ団体で、高梨のスーツが「太もも周りが2センチ大きい」として失格になり、日本代表が暫定2位の銀メダルを逃した一件だ。男性職員がいつもと違う測定方法で、何度も執拗に高梨の太ももを測るという「嫌がらせ」の果ての暗黒事態だった。
あのスーツ失格騒動はなんだったのか…と怒りが再燃する不正疑惑が、ミラノ・コルティナ五輪期間中に飛び出していた。その名も「ペニスゲート事件」である。
五輪開催中のミラノにある「Centro di Medicina Sessuale(性医学センター)」創設者で、ヨーロッパでは著名な「男性生殖器専門美容外科医」アレッサンドロ・リタラ教授が「スキージャンプ選手の『アレ』に多量のヒアルロン酸を投与した」と「USAトゥデー」に衝撃告白したのだ。リタラ教授によると、選手は1月に来院。五輪出場にあたり、「選手自身」が小さいのは恥ずかしいとして、ヒアルロン酸注入を希望したというが…。
スキージャンプで着用するスーツは、実測より1センチのゆとりがあるだけで揚力、浮力が増し、ジャンプの飛距離が5.8メートル延びると言われる。このため選手の体型にフィットしたスーツ着用が求められ、現在は3Dスキャンを使ったチェックが行われている。
男性ジャンパーの場合「男性器の最下部」が足の測定基点で、陰茎、陰嚢が大きな男性アスリートほどスーツの股下に余裕が生まれ、飛距離を伸ばせる。男性生殖器に注入するヒアルロン酸は、IOCのドーピング規制外。美容目的のヒアルロン酸を認めている。IOCからすれば走る、滑る、跳躍する…競技の邪魔になる男性器の巨大化など想定していないというわけだ。
この「ペニスゲート事件」は2月上旬にドイツのタブロイド、ビルト紙が最初に取り上げ、アメリカの選手も他国選手の不正を告発していたが、国際スキースノーボード連盟(FIS)は「手術の証拠がない」と異例の否定声明を出している。
FISが否定しようが、股間をめぐる不正は、男子ジャンプ競技でたびたび発覚している。2025年世界選手権でノルウェー代表がスーツの股間の部分に補強糸を縫い込み、空中で帆のように広げて不正に飛距離を伸ばしたとして、北京五輪ラージヒル金のマリウス・リンヴィク、平昌五輪団体金のヨハン・アンドレ・フォルファンが3カ月の出場停止処分を受けている。
オフシーズンの月3カ出場停止処分など、ノルウェー代表にとってはノーダメージ。処分が明けた彼らはミラノ・コルティナ五輪に出場した。
二階堂蓮が3本目で飛距離を伸ばし、銀メダル確実と思われた新種目「男子スーパーチーム」では、不正に手を染めたフォルファンと小林陵侑、オーストリア代表の3人のジャンプを残し、わずか5分の降雪を理由に、競技は打ち切り。3本目の記録は無効となり、ノルウェー代表が銅メダルを手にしている。
(那須優子)
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