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記事全文を読む→後藤組・後藤忠政元組長「反骨の生涯83年」(1)前日までには髙山相談役が弔問
数々の抗争事件で暗躍した武闘派である一方で、都会的なセンスを持つ経済ヤクザと一般社会にも認知されていた。そんな稀有な存在である親分が死去した。かつて除籍処分を下した六代目山口組から若頭らが葬儀に訪れるなど“異例の対応”を見せたのも、故人の波乱に満ちた生涯と無縁ではあるまい。
2月16日、静岡県富士宮市内の斎場で後藤組・後藤忠政元組長の通夜が営まれた。その訃報が伝えられたのは同8日、都内の病院で息を引き取ったという。
斎場に到着した本誌が目の当たりにしたのは、通夜の開始時刻前から一般の弔問客が途切れることなく参列する光景だった。08年に六代目山口組(司忍組長)から除籍処分を受けて渡世を引退してからは得度を受けて仏門に入り、自叙伝「憚りながら」(宝島社)を上梓。近年も映画「無頼」(20年、チッチオフィルム)の主人公のモデルにされるなど、後藤元組長は何かと世間の注目を集めていた。
とはいえ、大物ヤクザの葬儀に、これだけ多くのカタギの参列者が訪れる場面に出くわしたことはなかった。まさに、後藤元組長の人となりを物語っていた。
午後4時過ぎ、本誌は弔問客の中に六代目山口組の中部、東海ブロックに所属する直参の親分衆らの姿を確認。続々と斎場内へと入っていく。後藤組出身である竹嶋利王幹部(二代目良知組組長)と藤友会・塚本修正会長は、早い時間帯から斎場入りしたようで、他の直参衆を出迎えていた。
それから約1時間後、六代目山口組の竹内照明若頭(四代目弘道会総裁)が、四代目弘道会・野内正博会長とともに斎場に到着する。先に到着していた直参らとともに祭壇へと向かっていった。竹内若頭らは焼香を済ませると、足早に斎場をあとにしていく。それは、まるで一般の弔問客のさまたげにならないようにしているようだった。
前述のように、六代目山口組はかつて後藤元組長を除籍にしている。破門や絶縁よりは穏便ではあるが、処分には違いない。現役の直参だけでなく、山口組ナンバー2が弔問することはやはり異例の対応ではないか。地元関係者が答える。
「弔問に訪れたのは、竹内若頭だけではなかった。この通夜に先駆けて、前日までに髙山清司相談役が東海地区の舎弟を伴って、弔問に訪れていたそうだ。後藤元組長は六代目山口組から除籍処分を受けたとはいえ、山口組への貢献度は高く、手厚く弔意を示すべきと判断したのだろう。何より渡辺芳則五代目体制をともに支えた司組長にしてみれば、功労者に最大限のはなむけをしたかったと考えても不思議はない」
後藤元組長がヤクザとして残した足跡の大きさが、六代目山口組に異例の対応をとらせたのだ。
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