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記事全文を読む→【チューリップ賞の大ヒント】重賞5連勝「佐賀のサキドリちゃん」殴り込み で名馬ライデンリーダーの再現が!
競馬ファンは時にギャンブルとしての競馬から離れ、競走馬が紡ぎ出すストーリーに熱い眼差しを向ける。
3月1日に行われるGⅡ・チューリップ賞(阪神・芝1600メートル、3歳牝)にも、そんな競馬ファンの胸を熱くする物語性に満ちた地方馬が参戦してきた。佐賀競馬所属の「サキドリちゃん」こと、サキドリトッケンである。
サキドリトッケンは北海道新冠町にあるヒカル牧場の生産馬。2024年8月の北海道サマーセールでは全く買い手がつかず、「主取り(生産者やオーナーが馬を引き取ること)」となる運命に。
そんな中、たまたまセリに出向いていた真島元徳調教師(佐賀)が、ヒカル牧場の牧場主から売れ残った同馬を紹介されたことで再上場。現在の馬主の手に渡ることになったのである。落札額は破格の165万円だった。
その後、真島師の管理馬となったサキドリトッケンは、デビュー戦(ダート900メートル)で大きく出遅れ、馬群から遠く離れてポツンと追走。ところが最後の直線で目の覚めるような追い込みを決めて、ハナ差の2着に入った。
続く2戦目(ダート1300メートル)で初勝利を飾るや、3戦目(ダート1400メートル)の2着を挟んで目下、実に「重賞5連勝」という快進撃を続けているのだ。
ちなみに、現在の獲得賞金は3657万円にまで積み上がっている。
そして今回のJRA重賞(初芝)への挑戦である。
ここで思い出されるのは、笠松競馬からJRA重賞戦線に殴り込みをかけ、1995年のGⅡ・報知杯4歳牝馬特別(現在のGⅡ・報知杯フィリーズレビュー)で、いきなり優勝をさらってみせたライデンリーダーである。さらに桜花賞では4着に入った。
実はライデンリーダーもヒカル牧場の生産馬であり、中央挑戦前の笠松での成績は「10戦全勝」だった。ならば、サキドリトッケンにも大いにチャンスがあるのではないか。
サキドリトッケンの父はトゥザワールド、母父はシーキングザダイヤと、血統的にはお世辞にも良血とは言えない。しかし、である。大井競馬出身のハイセイコーも、笠松競馬出身のオグリキャップも、いわゆる「野武士」として血統の壁を突き破り、それまでの常識を覆してみせたのだ。ハイセイコーやオグリキャップが登場していなければ、競馬が今日のような市民権を得ることはなかっただろう。
今回はどんな物語が紡ぎ出されるのか。筆者はサキドリトッケンの単複馬券を秘かに握りしめながら、今年のチューリップ賞を熱く見守りたいと考えている。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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