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Posted on 2026年03月03日 11:45

巨人・阿部慎之助監督が取り組む「4番に本塁打不要」「柵越えよりも3インチが大事」これがホントのスモールベースボール

2026年03月03日 11:45

 巨人・阿部慎之助監督の言葉を聞いて、沖縄県那覇市での二次キャンプのナゾが解けてきた。阿部監督がYouTubeチャンネル「日テレスポーツ」に出演し、理想の開幕スタメンについて語ったのは2月27日だ。1月の時点では「4番・リチャード」を掲げていたが、
「(4番は)ホームランを打たないでいい」
 と前言を撤回した。さらに続けて、
「(本塁打を打たなくていい)かなって、最近ちょっと思ってる。つながりがある打線を作るためにどうするか考えた時に、こういうことも考えていいのかなと思ってますね」

 これ思い出されるのが、沖縄キャンプ初日(2月14日)でのフリー打撃だ。その日のフェンス超えはリチャードの1本だけ。他選手の打球は外野フェンスの数メートル前で失速した。
 橋上秀樹オフェンスチーフコーチが、この沖縄キャンプからNPB公式球に切り替えた経緯を説明したが、その目的はナゾだった。
「宮崎で気持ち良く打ってもらう。そういうことがありました」
 そう語っていたのだが、どうにも合点がいかず、首を傾げる関係者は少なくなかった。

 阿部監督の「4番=一発の脅威」にこだわらない先の発言を指して、こんな声も聞かれた。
「選手たちに『打球が飛ばないこと』を自覚させ、スモールベースボールの攻撃をやる布石かもしれません。宮崎、沖縄と段階を踏んで選手に自覚させるつもりだったのでは。選手は宮崎と沖縄のフリー打撃で使うボールが違うことを知らされていたのかどうか、いまだにナゾです」(スポーツ紙記者)

 宮崎、沖縄の両キャンプで一貫して行われる練習もあった。ヘッドスライディングだ。ブルーシートを敷き、盗塁のスライディングや牽制球の帰塁を徹底的に繰り返した。
「野手のタッチを避けながらのヘッドスライディングも練習していました。今季から1軍担当になった吉川大幾内野手守備走塁コーチが主に指導していました」(前出・スポーツ紙記者)

 今季からベースの大きさが、15インチ(約38.1センチ)から18インチ(約45.7センチ)に拡大される。一辺が7.6センチも広がり、塁間で計算すると15.2センチ短くなる。
 ここまでの練習試合、オープン戦を見る限り、一塁走者が二盗を積極的に試みている。阿部監督の言う「打線の繋がり」には、ベースの拡大をどう生かすのかも含まれているようだ。柵越えよりも3インチ。まさに、スモールベースボールである。

(飯山満/スポーツライター)

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