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Posted on 2026年03月28日 08:45

【高松宮記念の大ヒント】追い切りで「ブリンカー着用」を試したら大成功だった「勝率最大データ」のガラリ一変馬

2026年03月28日 08:45

 競走馬は時として、環境の劇的な変化で「ガラリ一変」することがある。「初ブリンカー」をはじめ「初ダート」「初芝」「距離短縮」「距離延長」「乗り替わり」「転厩」など、秘めたる能力を覚醒させるための試みによって、アッと驚く激走劇を演じてみせるのだ。
 3月29日に行われるGⅠ・高松宮記念(中京・芝1200メートル)にも、そんな期待を抱かせる「激アツ馬」がエントリーしてきた。「初のブリンカー装着」でGⅠ獲りに殴り込みをかけてきた、インビンシブルパパ(牡5)である。

 インビンシブルパパはデビュー戦以降、ダートの短距離戦線で安定した成績を残してきた馬だが、初芝に挑戦した昨年のGⅢ・函館SS(函館・芝1200メートル)で4着と好走し、芝適性を証明。続くGⅢ・CBC賞(中京・芝1200メートル)では、得意とする「マイペースの単騎逃げ」に持ち込んで勝利を収めている。
 前走のGⅢ・オーシャンS(中山・芝1200メートル)は自分の形に持ち込めずに15着と大敗したが、敗因はそれだけだろうか。筆者の目には、昨年11月の海外遠征以来となった前走は、今回の高松宮記念に照準を定めた「ひと叩き」だった、と映るのだが…。

 本番に向けた「勝負度合いの強さ」は、同馬を管理する伊藤大士調教師(美浦)の、以下のコメントにも滲み出ている。
「ブリンカーの着用を1週前追い切りで試したら、集中力が増して見事に『手前』を替えていた。この馬のベストは『ハナ』に行くこと。優勝したCBC賞の時に比べても、調教の動きには近いものがあると思います」

 翻って今年の出走メンバーを見渡すと、ハナに行く可能性があるのはインビンシブルパパ、ピューロマジック(牝5)、ジューンブレア(牝5)の3頭。このうちビューロマジック陣営は「今回はハナにこだわらない」と語っており、ジューンブレアはインビンシブルパパに比べて「テンのスピード」で劣る。
 ならば今回、陣営から「逃げ宣言」が出ているインビンシブルパパは、思い描く通りの「単騎逃げ」に持ち込めるのではないか。

 ちなみに、過去20年における高松宮記念の脚質別成績を見ると、全出走馬のうち「逃げ」た場合の勝率10.0%に対して、「先行」は9.6%、「差し」は6.3%、「追い込み」は0.9%。中京の芝1200メートルはハナ争いが激しく、逃げ馬には厳しいとされているが、上記の勝率差が物語るように、マイペースの単騎逃げに持ち込めれば、その限りではないのだ。

(日高次郎/競馬アナリスト)

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